さだひろ動物病院 貞廣 優子 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.043

口の中のしこり~ネコの口腔内腫瘍、扁平上皮癌の治療~
腫瘍・がん
口の中のしこり~ネコの口腔内腫瘍、扁平上皮癌の治療~
さだひろ動物病院
貞廣 優子 院長
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外科手術で痛みを緩和。穏やかに過ごすための緩和療法も選択肢のひとつ

― 手術を行う場合は、どのようなものになるのでしょうか?

表面の腫瘍だけを切除をしても、すぐに再発して動物に苦痛を与えるだけなので、骨の中の浸潤が疑われる箇所ごと切除をします。下顎にできた腫瘍であれば、大きく切除をすることが可能です。もともと下顎はほとんど見えないので、外見の違和感もなく、舌の動きが阻害されなければ70〜80パーセント程度の切除ができます。上顎の場合、片方の顎を残せれば外見の変形は目立ちません。喉や鼻の近くにできてしまうと、それらの機能が損なわれてしまうので、手術ができなくなります。
初期のうちに手術ができれば延命を目指せることもありますが、進行してしまっている場合でも、腫瘍を切除することで痛みを緩和させることができます。

― 手術後の生活について教えてください。

家族との時間を長くするために、できるだけ早く退院をさせています。5〜7日程度入院してもらうことが多いですね。入院中は、手術部位のケアとご飯を食べるトレーニングを行います。口から食べることが難しい場合には、点滴や食道チューブ、胃ろうチューブを使って栄養補給します。また顎が小さくなったことで、口から舌やよだれが出てしまい、皮膚炎が起こる可能性があるため、細菌感染などの合併症にも十分に注意します。
扁平上皮癌は再発が多く、2倍、3倍と寿命を大きく延ばしてあげることが難しいケースもあります。ですが、治療をせずに放置をすると、徐々に衰弱してしまいますし、膿の臭いが強くなってしまうとオーナー様がネコちゃんに近づけなくなってしまうという悲しい事態も生じます。治療をすることで生活の質は改善できます。ネコちゃんとオーナー様が最後まで幸せに暮らしていけるように、どのような治療を行うか一緒に考えていきましょう。

― キャットフレンドリークリニックを取得されているのですね。

国際ねこ医学会の審査を経て、「猫にやさしい病院」のシルバー認定を受けています。入院室は犬用と猫用に分かれ、お互いの姿や臭いがわからないようになっています。ネコちゃんは環境の変化がストレスになりますので、少しでもリラックスしてもらえるように努めています。

ドクターからのメッセージ貞廣 優子 院長

今まで一緒に日々を過ごしていた動物が腫瘍になってしまったら、不安が膨らみ、取り乱してしまうことも多いと思います。親代わりであるオーナー様がつらそうな姿を見ると、犬猫もなぐさめようとすり寄ったり、じっと顔を見つめたりする光景を目にします。愛するペットの心の支えとなるのは、オーナー様にしかできないことです。犬猫は、自分自身ががん患者であると思っていません。涙は、最期を迎えてから。それまでの時間に、楽しい思い出をたくさん作ってほしいと願っています。

口の中のしこり~ネコの口腔内腫瘍、扁平上皮癌の治療~
口の中のしこり~ネコの口腔内腫瘍、扁平上皮癌の治療~

さだひろ動物病院

場所
千葉県松戸市新松戸3丁目289 MAP
電話
047-700-5118
診察動物
イヌ ネコ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 東洋医学 けが・その他 軟部外科

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