新井 勇人院長 港北どうぶつ病院 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.004
港北どうぶつ病院新井 勇人院長
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治す病院か治せない病院か。一番の差は技術でも知識でもない。それは…

―ところで肝心の診療についても、もう少しお話していただけますか?

ハッキリ言ってしまいますが、私の獣医師としての技量は並です。救急に長くいたので、その分野に多少の強みはありますし、そこで多く経験した内視鏡の技術も売りにはしていますが、天才的テクニックを持っているとかでは全然ありません。
よく考えてみて下さい。極一部のその人しかできない手術テクニックとか、診断技術などを持っている人なんて恐らく獣医師全体の1%にも満たないですよ。今どき獣医学の教科書を見れば、こういう症状の時に疑うべき病気はこれとこれで、それを判別するにはこの検査で、診断がついたら治療法はこうで・・・、といった具合に、よほどの奇病でもない限り体系的にガイドラインが作成され、年々アップデートされているわけです。つまり1%に入れない並の獣医師でも、誰でも最新の世界的スタンダードな診療手順を実施可能なはずなのです。ならばどこの動物病院でも大差無い筈じゃないですか?
でも、実際には治してくれると評判で患者が殺到している病院がある一方で、その逆の病院もある。いったいどこに差があるのだろうかと私は勤務医時代から常々考えていました。

―とても興味深いですね。先生の中でその結論は出たのですか?

もちろん答えは一つではありませんが私なりの結論はあります。結局、スタンダードな診療手順があっても、その通りにやらない、あるいはやれない様々な事情が発生するのです。忙しいから、儲からないから、面倒だから、またはなんとなくの経験論を優先したり、オーナーの懐事情を配慮したり等々、本当に理由は様々です。
例えばオーナーの懐事情に配慮するっていうのは気遣いのあることだと思いますが、良かれと思って「検査をするとお金がかかっちゃうから、とりあえずこの治療で…」といった判断を獣医師が勝手にしてしまう結果、実はオーナーが満足できていないという事例が多いように思えます。なので、当院の基本方針としては最大限やれることを提示します。その上でオーナーの意向を伺いディスカッションして方針を決めていきます。口に出して言うと簡単なことのようですが、毎日何十件も来院される全てに対してそれを丁寧に説明するというのは実はものすごく時間と労力のいることなんです。
だから段々手を抜きたくなる。とりあえずその場しのぎの治療で診断を先延ばししたり、「高齢だから仕方ない」とか「ストレスでしょ?」みたいな決着の付け方をしたりと、色々と手を抜く誘惑が発生するのです。そこをブレずに妥協せず、やるべきことを省略しない強い意志を持つこと、何が必要で、その結果何が判るのかを丁寧にインフォームしてオーナーに理解してもらうコミュニケーション能力、自分には手に負えないと判明したら意地にならず、すぐに最適の専門医を紹介する謙虚さと柔軟性、人脈、そして何か他にしてあげられることはないかと世界中の文献を漁る熱意…要するに医学的技量以前の人間力の部分で大きな差がついているというのが私の結論です。

―技術ではないということでしょうか?

いえ、技術も知識も当たり前に無ければいけません。しかしそれだけ持っていてもたいして差はつかない時代だし、それさえあれば動物とオーナーが満足すると考えてしまったら、それは獣医師のエゴです。それは片輪でしかない。もう片輪がそろわないと動物とオーナーにとって本当の意味で良い病院は成立しない。そこが差です。「他の病院で治らなかったのに、治してくれてありがとう!」という感謝の言葉を沢山いただくようになっている当院ですが、ハッキリ言ってほとんど特殊な治療はしていません。やるべきことを、手を抜かず丁寧にちゃんとやっている。ただそれだけです。しかしそんな私の病院がまだ開業から一年と少ししか経っていないのに、今口コミでどんどん来院数が増えている。その現実が私の考える結論の根拠です。

―ありがとうございました。最後に、読者に向けてメッセージをお願いいたします。

当院は「たかが犬や猫なんだから」という考えの人には少し過剰に感じられるかもしれませんね。動物病院は沢山ありますから、価値観の合致する動物病院に巡り合えることが何よりだと思います。当院の理念、価値観はシンプルです。「自分の愛する家族だったらどう対応して欲しいだろうか?」これが全ての判断のベースになっています。ここに共感して下さる方は、お困りのことがあれば是非ご来院下さい。きっと満足のいく診療を提供できると思いますよ。

既成概念をぶっ壊せ!その先にある最良の動物病院を目指して

港北どうぶつ病院

場所
神奈川県横浜市都筑区 大棚町3004−1 MAP
電話
045-620-5550
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 けが・その他

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