根拠のある診断と負担の少ない手術で、飼い主様に納得と安心を
徹底した検査による根拠のある診断と治療。早期回復を目指せる、負担の少ない手術を行っています。
- 中西 崇之院長
目次
常勤獣医師が6名在籍し、一般診療をほぼ院内で完結できる診療体制を整えています。また皮膚科と腫瘍科では、専門医をお呼びして専門診療を実施。高度な知識と技術が求められる分野で、クオリティの高い治療を提供している点が大きな特長です。
常勤獣医にもそれぞれ得意分野はありますが、あえて包括的な治療を行う立場で診療を実施しています。視点が偏ってしまうことを防ぎ、あらゆる病気の可能性を見逃さないようにするためです。まずは一般診療で病気を発見し、必要だと判断すれば専門医の診療へとつなぐ。専門医とともに治療を行うことで病院全体のレベルアップを図りながらも、専門医と常勤獣医の役割分担を大切にしています。
難治性の皮膚疾患は、一般診療では治療が難しい病気です。また、腫瘍については専門的な治療を受けられる動物病院が限られていることから、飼い主様が病院を転々とされている姿を数多く目にしてきました。患者さん自身も長期にわたる治療で新たな病気を発症していたり、薬漬けになっていたりするケースが少なくありません。そのような状況を早く解決してあげたい、専門外来の設置を決意したのは、そんな想いからです。良いご縁があってトップクラスの専門医をお迎えできることになり、2016年から専門診療をスタートさせました。
皮膚科専門外来では、VetDermTokyo(VDT:高度な技術をもつ皮膚科専門医のチーム)に所属する皮膚科専門医をお呼びしています。診療は、月に1回。特殊検査にも対応しており、診療から検査、皮膚の症状に合わせた最適な治療までを一貫して行うことが可能です。
皮膚病は薬を用いれば症状は治まりますが、それでは根本的な改善には至りません。むしろ投薬を続けることで皮膚の状態が悪化し、ほかの病気を発症することもあります。すでに治療を長く続けている場合は、一度専門外来の受診することをおすすめします。実際に、どこの病院に行っても治らなかった患者さんが、豊富な経験と技術を持つ専門医の治療によって改善するケースを何度も目にしています。
腫瘍科専門外来は2週間に1回、専門医による診療を実施しています。お呼びしている先生は、腫瘍科専門医の中でも日本に42名(2018年5月現在)しかいない、獣医腫瘍科認定医I種の資格をもつ獣医師。これまで難易度の高いがん治療に数多く携わってきた先生で、国内外のさまざまな症例に精通されています。そのため当院の腫瘍科専門外来では、一般的に大学病院で行われるレベルのがん治療にも対応が可能です。
診療日は決まっていますが、当院と先生との間で常に検査データの共有や電話でのやりとりを行っているので、治療の中断や先延ばしはありません。また緊急性が高い場合には柔軟な対応も行っています。
がんの治療は大きく分けると、外科療法(手術)・化学療法(抗がん剤)・放射線療法という3つの方法がありますが、当院ではそれらに加えて免疫細胞療法(活性化リンパ球療法)を実施しています。免疫細胞療法とは、動物の免疫細胞(体内に侵入する異物やがん細胞を攻撃する細胞)の力を高める治療のこと。がんの進行や再発を抑制するために用いられる、新しい治療法です。副作用がほとんどないことから、手術や抗がん剤治療を望まれない場合や、患者さんがそれらの治療に耐えられない場合に実施するケースが多いですね。より納得のいく治療を受けていただくために、4つ目の選択肢として用意しています。
私が治療において大切にしているのは、自分の子の状態について飼い主様に詳しく知っていただくこと。そしてしっかりと話し合ったうえで、納得のいく治療を選んでいただくことです。専門医にかかることができれば、最善の治療を受けられるでしょう。しかしそれだけではなく、満足のいく治療を選択できるよう、私たちは飼い主様の気持ちにも寄り添いたいと考えているのです。専門医のもつ高度な技術と、飼い主様の気持ちに寄り添う診療体制。この2つを組み合わせて、皮膚病やがんの治療に悩む飼い主様と患者さんの力になりたいと思っています。
上本町どうぶつ病院 地図を見る
血液系疾患患者のための輸血外来を設置。腫瘍や慢性疾患等のセカンドオピニオンにも積極的に対応します。
ペットと長く楽しく過ごせる治療を選択するために、高度な機器と技術で消化器型リンパ腫を診断します。
ペットにも起こる、腎不全と心腎関連症候群。細やかに状態を把握し、適切な治療を行う必要があります。