内村先生:ペットホテルは、病気がある子を預かってもらえずお困りの方もいるので、お役に立てるかと思い併設しました。
トリミングサロンは、トリミングに来ていただいたときに僕達からもちょっとしたお話ができればと考えて併設しています。病院のハードルを下げるという意味合いが強いですね。
諌山先生:初回のトリミング時に必ず検診を行い、一通りのチェックをするので、その時に雑音や腫瘍が見つかったこともあります。
内村先生:トリミングサロンと動物病院が連携しているのは、飼い主さん、サロン、病院それぞれにメリットがあると思います。トリミングの際に皮膚や耳、歯の異常が見つかることが多いのですが、普通のサロンでは動物病院に行くべきか判断できないこともあります。
また、トリミングをしてきれいになった後だと、病院側も診断が難しいんです。一方、普通の診察では毛の根元まで全部診るのは難しいのですが、トリミングで乾かしているときに皮膚が露出して、その時に病気が見つかることもあります。そういったときにすぐに連携できるのは強みといえますね。飼い主さんとしても二度手間になりませんし、スムーズに治療を受けさせることができます。
内村先生:そうですね。月1回ペースでイベントを行っていて、これまでは歯のセミナー、心臓のセミナー、しつけ教室、手作りおやつ教室、動物のお医者さん体験などを開催しました。
今後予定しているトリマーさんによるお手入れ教室は、僕達がトリマーさんから話を聞いて「これは絶対に知りたい人がいるだろう」と思ったのが実施のきっかけです。独学ではなかなかうまくできないという飼い主さんも多いんですよね。
諌山先生:獣医師とは違い、トリマーさんは美容面に気を配ってくださるので、「ここの皮膚を治療するために毛を刈りたい」というときでもきれいに刈っていただけるんです。
トリマーさんからは我々も学ぶことが多いんですよ。
内村先生:動物病院を訪れる理由は、ペットのおやつをもらうだけでも構いません。遊びに来るような感覚で、どうぞ気兼ねなくお越しください。当院にいる大きい犬は元々保護犬で、保護当時のトラウマで人間不信だったのですが、皆さんが気軽に立ち寄ってくださるおかげで次第に人に慣れてきていて、僕達も助けられています。もちろんお電話でも構いませんので、困ったことがあれば何でも聞いていただきたいです。
諌山先生:心臓病を抱えているペットが本当に薬を飲むべきなのか、今どういう段階なのか、今後どういうことが予想されるかを知らない飼い主さんがたくさんいらっしゃいます。心臓病は怖い病気ですが、必ず薬を飲まなくてはいけないわけではありません。確かにステージが進んだ子は毎日薬を飲んだ方が長生きできますが、「毎日飲まないといけない」のではなく、「毎日飲んだ方が長く一緒にいられる」と考えてみてください。病気を理解できれば気持ちも変わり、積極的に治療に参加できると思います。循環器のスペシャリストとして的確に診断し、警戒すべきポイントと安心していいポイントをしっかりお伝えしますので、ご自身の中だけで悩まず、不安な点があればぜひご相談ください。
上野の森どうぶつ病院
夜間でも相談から予防接種、皮膚科の治療まで対応可能。CT完備で腫瘍にも強い、かかりつけの獣医です。
0.5次診療とメディカルトリミングで病気を予防。ワンちゃんやネコちゃんの健康をサポートします。
国内有数の専門医による皮膚科と腫瘍科の専門診療。希少・難治性疾患にも対応しています。