鴨林 慶院長 彩の森動物病院 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.008

犬・猫の内科疾患
消化器系疾患
犬・猫の内科疾患
彩の森動物病院
鴨林 慶院長
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原因不明のリンパ腫は、日頃のボディタッチが大切!早期治療が長生きのカギ。

―IMHAと症状が似ているリンパ腫とはどのような病気ですか?

リンパ腫は造血系悪性腫瘍であり、本来はリンパ節・脾臓・骨髄といったリンパ系組織から派生することの多い腫瘍です。リンパ系組織とは感染症や腫瘍の広がりから体を守る免疫作用を司る組織です。しかしリンパ腫は身体の殆どの組織から派生する可能性があります。さらに、どの犬種や猫種でも発症する可能性があります。
また発症部位により症状がでないこともあれば、元気消失、嘔吐、下痢などの症状がでることもあります。

―犬と猫での違いはあるのでしょうか?

犬のリンパ腫と猫のリンパ腫では、腫瘍が出来やすい箇所も注意するポイントも変わってきます。
犬では顎の下や首元、脇、股、膝の裏といった体表リンパ節が腫れ、触ると弾力のあるしこりができることが多いです。これは多中心型と呼ばれるタイプで犬のリンパ種の80%はこのタイプです。無痛性のしこりで、初期には無症状であることが多く気づきにくいため、日頃からよく触っておくと変化に気づきやすいです。そのほかにも、腸や胸の中、皮膚にリンパ腫が発生する場合もあります。
猫の場合は、猫白血病ウイルス(FeLV)や猫免疫不全ウイルス(FIV)が関連して発生することが報告されています。ウイルスの関与により若齢でも発生するケースがあるため注意が必要です。また猫のリンパ腫では多中心型は犬と比較し少数であり、消化管型、縦隔型、神経や腎臓などの部位にできる節外型など様々で症状に合わせて検査をしていく必要があります。

―リンパ腫ではどのような治療を行うのですか?

基本的には抗がん剤による化学療法になります。
その際、腫瘍細胞の免疫染色によりどのようなタイプの腫瘍かを調べ使用する抗がん剤を決定します。
多くの場合ステロイド剤を併用しますので、治療前には確定診断が必須となります。
ステロイド剤は、多種多様な疾患に有効なので、診断前に入れてしまうと、病気が隠れてしまうこともあります。リンパ腫では病気に気づくタイミングと抗がん剤を投薬するタイミングがとても重要です。また患者さんの状態に合わせて抗がん剤の量やスケジュールを柔軟に変更していく必要があります。また、ケースによっては外科・放射線治療を優先させることもあります。
リンパ腫もまた、早期に治療を開始することが、その治療効果と治療期間において最も重要となります。治療によって腫瘍をコントロールし続けることで、快適な生活が送れるようにすることが大切です。

―IMHAやリンパ腫になった場合、日常生活での注意点は?

IMHAやリンパ腫になってしまっても、正確な診断と治療を行うことで健康なコと同じように生活をすることが可能です。腫瘍疾患や免疫疾患というと、外出や他のコと一緒に遊んだり、集まる場所に連れて行ったりしてはいけないのではないかと心配されますが、しっかりと経過観察をおこない、抗生剤などを併用しますので、お散歩に行くことも可能です。
また、状態が安定しているのであれば外出をしたり、ドッグランに行ったりもできますし、他の犬や猫と一緒に過ごしているコもいますよ。

―これまでに、印象に残るエピソードはありますか?

多くあるケースなのですが、腸にできたリンパ腫が大きくなり、食べた物や水が通らず、吐き続けている猫が急患でいらしたことがあります。超音波診断にて腫瘍と消化管閉塞を確認し、即摘出しました。
病理診断後に抗がん剤による治療をおこない、そのコは現在も元気に過ごして1年半の経過をたどっています。
普段通りの生活が長く続いているので『このコは本当に癌なのでしょうか?』と喜ばれたことがあります。
私たちは、患者さんを自分の飼っている犬や猫だったら、との見方で診療していますので、とても嬉しかったですね。
リンパ腫は特にですが、内科的にがん治療をする場合は、がんをコントロールし続けて天寿を全うしてもらうことが最終目標と私は考えています。
コントロールができない場合でもやはり、そのコに合わせたターミナルケアは非常に重要と考えています。

ドクターからのメッセージ鴨林 慶院長

近年の獣医療は発展し続けていますので、様々な病気の理解が高まり、検査・治療方法も大きく変化しています。人間と違い、動物は話すことができませんので、
・なぜ困っているのかを丁寧に探索することができるか
・証拠を掴んだうえで、的確な治療を行うことができるか
この2点を動物にストレスをかけずにできるかが重要と考えています。私を含め当院の獣医はそういった、『動物に対して誠実な獣医療』を行える力を身につけるため、日々努力しています。さらに、より高度な検査や治療が必要かつ有益となる場合には、すぐに大学病院等の二次診療施設を紹介する判断と、その治療効果を予測する力も必要となります。動物達に『誠実な獣医療』を提供するため、何歳になっても学ぶ姿勢を崩さないようにしたいと思っております。

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場所
埼玉県狭山市入間川3丁目19−5 MAP
電話
04-2937-7797
診察動物
イヌ ネコ ウサギ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 消化器系疾患 腎・泌尿器系疾患 血液・免疫系疾患 整形外科系疾患 感染症系疾患 腫瘍・がん

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