かしわだい動物病院 土屋 典和 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.056

犬猫の根尖周囲病巣、根尖膿瘍の治療とデンタルケア
歯と口腔系疾患
犬猫の根尖周囲病巣、根尖膿瘍の治療とデンタルケア
かしわだい動物病院
土屋 典和 院長
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神奈川県海老名駅から車で10分にある「かしわだい動物病院」は歯科治療に力をいれている。同院の院長である土屋典和先生の診察は、歯科用レントゲンを使った精度の高い診断と、飼い主の意思を尊重した治療の提案が特徴だ。犬猫の8割が患っていると言われる歯周病は、派生する病気も多い。その一つである根尖膿瘍は、歯周病や破折により歯髄炎を起こして根尖に膿が溜まる病気で、悪化すると顔が腫れたり顎の骨が折れたりするケースもあるという。デンタルケアの可・不可に応じて、「抜歯をする」「歯を温存する」など治療方針を決定するため、飼い主との相談が重要となる。土屋院長に根尖膿瘍や歯周病の治療について伺った。(取材日 2022年1月28日)

顔の腫れ、顎の変形は根尖膿瘍の可能性も。歯科レントゲンでの診断が重要

― 根尖膿瘍について教えてください。

根尖周囲病巣という根尖(歯の根っこの先端)で起こる病気の一種で、膿が溜まった状態を根尖膿瘍と言います。破折(歯が折れる)や歯周病などが原因となり歯の髄が障害を受け、歯髄炎、歯髄壊死と進行していき、根尖で膿瘍を作ります。歯髄炎の段階では痛みがありますが、壊死すると痛みがないため、飼い主さんが初期段階で気づくことは難しい病気です。悪化すると、膿が溜まって目の下がぼこっと腫れる、皮膚や口腔内に歯瘻(膿の出口となる穴)ができるなどの症状が現れ、下顎の骨が折れる場合もあります。
歯科レントゲンを撮らないと事前に診断することが難しいケースもあり、通常の歯周病の抜歯と思って治療を進めると思わぬ出血や骨折を起こすこともあり得えます。ですから、根尖膿瘍などの根尖周囲病巣を疑う場合は、飼い主さんと獣医師でしっかりと相談して検査・治療方針を決めることが大切です。

― どのように診断するのでしょうか?

根尖周囲病巣は歯の根っこに起こる病気なので、レントゲンを撮らないと診断できません。
最初に視診を行い、歯の病気である可能性が高ければ麻酔をかけて歯科用レントゲンを撮り、根尖とその周囲の骨の状態を確認して診断します。
顔が腫れている子では皮膚病と誤診されて転院してくる子もいます。膿瘍も細菌感染を起こしていることが多いので抗生物質を投与すると一時的に腫れは引きますが、原因が除去されないので何度も再発してしまうのです。また、硬い物を噛んだり、噛み合わせが悪く歯が当たったりすることで徐々に歯が削れる咬耗や、エナメル質のヒビから細菌感染が起こり歯髄炎になる場合も、歯の病気だと気づきにくいケースです。病変の見逃しがないように注意深く診ることが重要です。

― 治療方法を教えてください。

その子の状態に応じて治療方法を選択します。根尖病巣の程度によっては、歯の中の血管や神経を除去し、歯髄をクリーニングして歯を残す「歯内療法」を行います。歯内療法が適応でないケース、たとえば根尖周囲病巣や重度の歯周病などで骨融解を起こし、下顎骨が骨折している場合は「抜歯」を行い、同時に感染している顎の組織を処置することで治療します。

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犬猫の根尖周囲病巣、根尖膿瘍の治療とデンタルケア

かしわだい動物病院

場所
神奈川県海老名市柏ケ谷383−1 MAP
電話
046-233-1982
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット 鳥
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 東洋医学 けが・その他 軟部外科

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