立川中央どうぶつ病院 芹澤 昇吾 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.051

犬の胆嚢粘液嚢腫の治療
肝・胆・すい臓系疾患
犬の胆嚢粘液嚢腫の治療
立川中央どうぶつ病院
芹澤 昇吾 院長
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胆嚢破裂は命に関わる危険な病気。胆嚢粘液嚢腫と診断されたら早期に手術を

― 胆嚢破裂や総胆管閉塞をしても治療はできるのでしょうか?

当院では胆嚢破裂や総胆管閉塞の治療も行っています。破裂の際は、輸液や抗生物質を投与して状態を安定させ、速やかに胆嚢摘出手術を行います。腹膜炎や膵炎、全身性の炎症から肺水腫を併発していることも多いので、その治療も同時に行います。胆石や胆泥による総胆管の閉塞は、まず薬で閉塞の解除を目指しますが、解除できない場合はカテーテルを通して、詰まりを除去します。
胆嚢が破裂すると、手術自体は成功しても併発疾患によって後日亡くなってしまう子もいます。また、破裂してから救急病院で治療を受けると治療費が高額になる恐れもあります。ですから、安全に手術を行って早く退院するためにも、破裂する前に胆嚢切除をすることをお勧めします。

― 病気を予防するためにできることはありますか?

胆嚢の病気は飼い主様が気づきにくいので、定期的に健康診断を受けることが大切です。中高齢の子では、超音波検査で胆泥が見つかる、血液検査で肝臓の異常値が出る、といった胆嚢疾患の初期の状態を発見することは珍しくありません。初期であれば治療を必要としないケースもあり、投薬や食事の変更で進行を抑えることが可能です。当院では8歳以上の子には年2回の健康診断をお勧めしています。
また、肥満や高脂血症はリスク要因になるのでダイエットも予防につながりますね。副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)や甲状腺機能低下症を患っている子も注意が必要です。

― 最後に病院のリニューアルについて教えてください。

2021年8月に拡張工事をして、猫・小動物専用の待合室、診察室ができました。新たに当院のフロアとなった2階には手術室や猫が安心して過ごせる広いホテル、犬のプレイルームがあります。「手術前室」も新設しました。この前室で毛刈りや麻酔導入・歯科処置を行い、手術室では切開を伴う処置を行うという使い分けができるようになり、衛生面も格段に良くなりました。
猫・小動物専用の待合室は、犬が出入りする部屋と完全に分かれていて、飼い主様からも好評です。またプレイルームは、飼い主様セミナーやスタッフの勉強会でも使えますが、今はお預かりの子たちが自由に遊べるスペースとして活用しています。

ドクターからのメッセージ芹澤 昇吾 院長

胆嚢の異常は初期には無症状であることが多いので、定期健診による早期発見が大切です。「たまに吐く」「好き嫌いが増えた」といった変化は、病気の影響かもしれません。「高齢だから」と決めつけずに、調べてもらってください。肥満や脂肪分の多い食事に気を付けることも病気の予防につながります。当院では、大学病院で学んだ知識や手技を活かし、最善の治療を提供するよう努力しています。お気軽にご相談ください。

犬の胆嚢粘液嚢腫の治療
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犬の胆嚢粘液嚢腫の治療

立川中央どうぶつ病院

場所
東京都立川市柴崎町2丁目7番6号 さかえビル1階 MAP
電話
042-512-8510
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 東洋医学 けが・その他 軟部外科

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