さいとう動物病院 富岡総合医療センター 山田 継生 先生 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.049

犬と猫の救急医療、呼吸困難を起こす肺水腫と誤食の治療
呼吸器系疾患
犬と猫の救急医療、呼吸困難を起こす肺水腫と誤食の治療
さいとう動物病院 富岡総合医療センター
山田 継生 先生
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ヒモや薬の誤食は早めに来院を。時間が経つと処置の内容も変わります

― 異物誤食はどのようなものが多いですか?

人間のご飯や薬、人形やヒモなどのおもちゃが多いですね。飲み込んだものによって、危険性が異なります。尖ったものであれば消化管に刺さる可能性があるし、薬であれば中毒症状が出る可能性があります。人間の薬は一錠でも、体重差を考えるとチワワが飲み込んで命にかかわることはあります。また、猫ちゃんがヒモを飲み込んでしまうケースでは、ヒモがズボンのゴム紐のように腸を手繰りよせて腸閉塞や腸穿孔を起こすので、非常に危険です。診断はレントゲンが基本ですが、エコーも行います。エコーやレントゲンで映らない異物もあり、その時に状態が良くても「問題なし」とならないのが誤食の怖いところです。飲み込んで、2、3日後に具合が悪くなることもあるので、検査で確定できなければ、かかりつけでの継続治療、経過観察も必要になります。

― 処置について教えてください。

飲み込んだものや状況によって、「吐かせる」「内視鏡」「開腹手術」などの処置を使いわけます。侵襲がもっとも少ない処置は、薬で胃を収縮させて吐かせることです。しかし、この処置は尖っているものには使えません。そのような場合は、内視鏡で取り出すこともあります。内視鏡が届かない位置にある場合や、異物の数が多い場合には、開腹手術の適応が増えます。内視鏡や胃切開、腸切開を行うときには麻酔が必要となるので、ご相談しながら状況に応じて処置を選びます。動物種によって胃の通過時間は異なりますが、飲み込んで3時間以内であれば胃の中にあることが多いですね。誤食に気づいたら、できるだけ早くご来院ください。

― 山田先生の経歴、救急医療への思いを教えてください。

以前はニュージーランドの「マッセイ大学」や埼玉県「どうぶつの総合病院」の救急救命科で勤務していました。日本の地方救急医療は未発達で、当院に県外から来院される飼い主様もいらっしゃいます。また、夜間は日勤獣医のボランティアで成り立っていて、24時間を超える勤務も珍しくありません。動物を救いたい心優しい女性獣医師や看護師がライフステージを考えられずに辞めていく、という現状もあります。ですから、地方の夜間救急を充実させることは、動物だけでなく、近隣病院や自身の仲間を救うことにもなると考えています。

ドクターからのメッセージ山田 継生 先生

救急医療には経験と知識だけでなく、飼い主様の思いを理解することが大事です。同じ症状であっても治療はひとつではありません。子犬の過度なしつけによる肺水腫では、原因治療ができて、回復力、生存率が高いことが多いです。肺腫瘍から肺水腫に転じた高齢犬では、人工呼吸管理による延命も可能ですが、原因治療が難しく、時には辛い選択を迫られることもあります。動物を救うと共に、飼い主様の思いにも応えたい。処置内容や生存の可能性、治療費をしっかりお伝え、救急医は自信を持って対応します。はじめての病院では不安もあるかと思いますが、かかりつけ医とも協力して治療を行いますので、僕らを信じてご相談ください。

犬と猫の救急医療、呼吸困難を起こす肺水腫と誤食の治療
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犬と猫の救急医療、呼吸困難を起こす肺水腫と誤食の治療

さいとう動物病院 富岡総合医療センター

場所
群馬県富岡市冨岡3058−1 MAP
電話
0274-64-0854
診察動物
イヌ ネコ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 東洋医学 けが・その他 軟部外科

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