木場きたむら動物病院 北村 亮 院長 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.044

犬と猫の避妊去勢手術(不妊手術)~検査、手術、術後管理~
生殖器系疾患
犬と猫の避妊去勢手術(不妊手術)~検査、手術、術後管理~
木場きたむら動物病院
北村 亮 院長
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一生に一回の不妊手術。健康な子にメスを入れるからこそのこだわり

― 不妊手術に対する工夫を教えてください。

手術前検査を入念に行うこと、最先端医療機器を用いて安全・迅速に手術をすること、手術後も快適に過ごせるようにすることに注力しています。
不妊手術は一生に一回の手術です。獣医師として、その一回を任せてもらえるのは大変嬉しいことです。健康な子にメスを入れることに責任を持ち、こだわりを持って最高の手術が提供できるよう努力しています。

― 手術前検査ではなにを行うのでしょうか?

血液検査やレントゲン検査、必要に応じて超音波検査を実施しています。不妊手術の手術前検査は、多くの子にとって「初めての健康診断」になるため、その意義は大きいです。そのため、当院では検査項目も充実させています。検査の結果、門脈シャントや心臓病などの先天性の病気が見つかることもあります。
異常がなければ安心して手術を行うことができ、反対に少しでも異常があれば精密検査を実施します。

― 縫合糸ではなく血管シーリングシステムを使われているそうですね。

はい、血管シーリングシステムという、超音波振動と高周波電流で血管を閉鎖する機器を使用しています。この機器で血管を挟むと、素早く血管を封鎖、切断することができ、「安全で迅速な手術」が実現できます。従来の血管を縫合糸で縛る処置は時間がかかりますが、この機器を用いることで手術時間が大幅に短縮、動物の負担が軽減されます。私の場合、手術時間が40%ほど短くなりました。犬の去勢手術では5分程度、避妊手術では15分程度で手術が完了します。
また、縫合糸を使用すると、アレルギー反応により肉芽腫という炎症の塊ができたり、糸が外れて手術後に出血が起こったりする可能性がありました。一方、血管シーリングシステムでは、これらの心配がないので、極めて安全な手術が可能です。

― 手術後の管理について教えてください。

痛み止めと抗生剤を投与します。術前から行う「先取り鎮痛」が、痛みの管理として重要ですね。作用する部位が異なる4種類の鎮痛剤を使うことで、術後数日でお散歩も可能になります。
また当院では、エリザベスカラーではなくエリザベスウェア(手術の傷口を覆える洋服)を着用してもらっています。カラーは日常生活において不自由が多いですが、ウェアは傷口をしっかりと保護しつつ自由に動くことができます。動物のストレスも少ないですし、見た目もかわいらしいので飼い主さんからも大好評です。

ドクターからのメッセージ北村 亮 院長

不妊手術はその子にとって一生に一度の大切な手術です。手術の内容は病院により異なるので、担当の先生の話を聞き、納得したうえで手術を受けることが大切です。無事手術が終わった際には、担当医と飼い主さんの間で強い信頼関係ができるでしょう。その信頼関係は飼い主さんとペットにとって一生のもの。その後のケアにも役立ちます。

犬と猫の避妊去勢手術(不妊手術)~検査、手術、術後管理~
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犬と猫の避妊去勢手術(不妊手術)~検査、手術、術後管理~

木場きたむら動物病院

場所
東京都江東区冬木17−7 カスタムビル1階 MAP
電話
03-6458-8316
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット リス
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 東洋医学 けが・その他 軟部外科

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