戎 修平院長 えびす動物クリニック | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.030

犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術
肝・胆・すい臓系疾患
犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術
えびす動物クリニック
戎 修平院長
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原発性の肝臓がんは手術で完治する。メリット・デメリットを踏まえ治療を提案

―肝臓がんとはどのような病気でしょうか?

肝臓にできた悪性腫瘍は、肝臓内で発生する原発性と、転移性の2つに分けられます。転移性とは、他臓器から転移して肝臓にもがんが発生するケースです。ヒトの肝臓がんと異なり、犬の肝臓がんは転移をせず局所で起こるものが多いことが特徴です。ですから、がんを完全切除することができれば完治が見込めます。治療方法は主に手術か抗がん剤治療の2通りです。
飼い主さんの中には「自分のせいでがんになってしまった」と思い悩む方もいらっしゃいますが、そのようなことはありません。一般的に肝臓がんは高齢になってから発症します。「上手に飼って、長生きしているからこその病気である」と言えるでしょう。

―どのような場合で手術が適しているのでしょうか?

原発性で肝臓だけに限局している場合、完全切除により完治します。肝臓は再生能力が高いので、切除をした部位も時間が経てば元通りになります。転移性の場合は手術を行うべきではありません。転移性かどうかは術前検査で判断できます。
当院では、肝臓の手術を行う際には積極的に飼い主さんに立ち会ってもらっています。実際の肝臓を見てもらうと、色やツヤ、形などから普通ではないことが分かるからです。獣医師は「この治療をしたら病気がどうなるか」という予測がつきますが、飼い主さんは手術によるメリットを想像するのが難しいこともあると思います。肝臓病では、お腹を開けてはじめて「悪性なのか良性なのか」「がんを完全切除できるのか」がわかるので、不安に思われるのは当然のことでしょう。僕たちは、手術をすることのメリットがデメリットを上回ると判断した時に、手術の提案をしています。手術のリスクや費用面など、気になることは何でもご相談ください。

―戎先生が診療の際に意識していることはありますか?

どんな病気であっても、獣医の話し方ひとつで飼い主さんの治療への向き合い方が変わります。お茶を濁すような診療を行えば、飼い主さんは治療内容に不安を抱きます。たとえば肝臓病では、手術をしなければ確定診断をすることができません。もちろん完治が難しいという結論になる場合もありますが、病気の原因がわかるのも重要だと考えています。確定診断がつかないと治療方針がぶれますし、飼い主さんにも「もっと良い治療があったのではないか」と後悔が残ります。飼い主さんに「やりきった」と感じてもらえるような診療をしたいと思っています。

ドクターからのメッセージ戎 修平院長

疑問があったらまずは病院に来てください。「なんとなく元気がない」「どこか痛そう」などと飼い主さんが気づいたときには、ほぼ病気が見つかります。5年10年と一緒に暮らしている飼い主さんだからこそ、うまく説明できなくても異変に気づくことができるのです。聞きなれない病気を理解するには時間がかかりますが、何度も聞いているうちに理解が深まります。「こんなこと聞いたら怒られるのでは」「もう一度聞くのは恥ずかしい」ということはありませんので、気になることは何でも質問してください。

犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術
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犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術

えびす動物クリニック

場所
大阪府堺市北区蔵前町2丁16−35 MAP
電話
072-258-0081
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット 鳥
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 腎・泌尿器系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 中毒 心の病気 けが・その他

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