戎 修平院長 えびす動物クリニック | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.030

犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術
肝・胆・すい臓系疾患
犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術
えびす動物クリニック
戎 修平院長
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御堂筋線北花田駅から徒歩15分の「えびす動物クリニック」は、肝臓病の治療に手術を取り入れている。肝臓病は健康診断で見つかりやすいが、手術が難しいため一般的には投薬による対症療法が中心となる。また、確定診断のためには肝臓の組織を採取して病理検査に出す必要がある。「早期に確定診断ができれば予後が変わる」と話す院長の戎修平先生は、積極的に肝臓の外科手術を行っている。転移していない原発性の肝臓がんの場合、完全切除することで完治が見込める。がんではなかった場合も、確定診断が的確な治療の提案につながるという。飼い主への説明を大切にする戎先生に、肝臓病と肝臓がんの手術について話を伺った。(取材日 2019年1月29日)

健康診断で見つかりやすい肝臓病。早期治療で予後が変わる

―肝臓病とはどのような病気でしょうか?

肝臓病とは、なんらかの原因によって肝臓の機能が低下して障害があらわれる病気です。嘔吐や下痢、食欲不振、おしっこの色が濃くなる黄疸などが頻発所見ですが、肝臓病だけにあらわれる特徴的な症状はありません。「なんとなく元気がない」ことがきっかけで来院されて、検査をして発覚することが多いですね。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほどダメージに強く症状が出にくいため、気づいた時には病気が進行しているケースがほとんどです。しかし、症状が出る前に健康診断で見つかりやすい病気でもあります。

―病名を特定することが難しいと聞きました。

肝臓病には、悪性腫瘍である肝臓がんや良性病変である過形成、慢性肝炎などさまざまな種類があります。画像診断や血液検査では病気を特定することはできず、確定診断をするためには肝臓の組織を採取し病理検査を行うことが不可欠です。
肝臓は胃と横隔膜の間にある臓器で、犬の場合は6つの肝葉に分かれています。検査により肝臓病であると診断がついても、肝臓のどの場所に病変があるか、悪性か良性かなどは肝臓に直接アプローチしないと特定ができません。重要な血管が多く手の届きにくい場所にあるため、手術が難しい臓器でもあります。そのため手術が敬遠され、投薬治療で様子見をされやすい病気ですが、早期に的確な治療を開始することで予後が大きく変わります。

―えびす動物クリニックでの肝臓病が疑われた場合の処置を教えてください。

まず血液検査やレントゲン、エコー検査など各種検査を行い「肝臓病である」という診断をつけます。肝臓病と特定できたら、飼い主さんと相談して治療方針を決定しますが、肝炎の場合は投薬だけで治る場合もあります。
手術を行うことのメリットは、病気の確定診断をすることで的確な治療ができることです。肝臓がんの場合では、切除をすることで完治が見込めます。ただし、手術により必ず治るわけではありませんので、手術内容を事前に飼い主さんにしっかり説明して、手術に立ち会ってもらうこともあります。

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犬の肝臓病と肝臓がんの外科手術

えびす動物クリニック

場所
大阪府堺市北区蔵前町2丁16−35 MAP
電話
072-258-0081
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット 鳥
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 腎・泌尿器系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 中毒 心の病気 けが・その他

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