金子 泰広院長 アニマルクリニック イスト | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.001

犬の前十字靭帯断裂と膝蓋骨脱臼
整形外科系疾患
犬の前十字靭帯断裂と膝蓋骨脱臼
アニマルクリニック イスト
金子 泰広院長
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大切な家族を守るために、普段の些細な変化を見逃さないこと。

―関節疾患の疑いがあるときには、どのようなサインがあるのでしょうか?

例えば、左右の足を上げておしっこができた犬が、右足だけ上げたがらなくなったなどが挙げられます。実は普段の些細なことの変化に気付いてあげることが一番重要で、足を引きずったり、痛がったりするというのは既にある程度症状が進行した後で、おそらく痛みが出ている場合が多いです。もちろん整形疾患だけでなく、他に原因があることも考えられますが、普段やっていた行動をしなくなる要因には痛みが考えられるということです。

―少しでも関節疾患を発症させないような予防法はあるのでしょうか?

体重の増加は確実にリスクになりますので太らせないことが予防に繋がります。前十字靭帯断裂の場合も、やはり肥満になっている犬とそうでない犬を比べると、リスクは4倍程度違うと言われています。また、膝蓋骨脱臼を持っている犬と持っていない犬とでは前十字靭帯断裂が起こる確率が10倍違います。しかも、体重の増加によって整形疾患を起こしてしまい手術をして回復しても、そのあと体重を減らせなかったことで再び同じ疾患を発症してしまう場合もあります。そういう意味では術後の体重管理も大切になってきます。

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―なるほど。体重管理のほか、家の中ではどのようことに注意すれば良いでしょうか?

実は家の中というのは、結構あちらこちらに危険因子が転がっているものです。ですから、できるだけ生活環境に気を配ってあげることも大切です。たとえばフローリングの場合は床を滑らないようにマットを敷くとか、普段から階段を上らせないよう注意するなど、家の中で出来る工夫は積極的にした方がいいですね。とにかく足に負担がからないようにしてあげることが、一番重要だと思います。

―つまり、飼い主さんの環境が大きく左右しているということですね?

結局は犬の体重を重くしてしまうのも、ダイエットさせるのも飼い主さん次第、ということです。そのためには、まず身の回りで変えられるところがあれば、積極的に変えていきましょう。とくに膝の脱臼に関しては生活環境を変えることで、進行のリスクが減る場合が多いので、いろいろ工夫してみるといいでしょう。
ただ、それほど症状が出ていないからと思ってそのままにしておくと、意外とその足をかばっていまい、対側の足に負担をかけてしまう場合もあります。内科的な疾患もそうですが、外科的な疾患も高齢になればなおのこと起こりやすくなるので、おかしいと思ったらまずは病院を訪ねてみることをお勧めします。

―愛犬からのSOSを見逃さないことに尽きますね。

僕らは神様ではありません。ましてや犬語や猫語が話せるわけでもないので、動物たちの気持ちを120%理解することはできません。だからこそ、飼い主さんのお話がとても大事で、お話を聞きながら実際触った時の感触や検査を進めていくことで100%に近づけていくしかないのです。何か違うな、という本当に些細なことでいいので、それを伝えて頂けると、僕らも助かるしワンちゃんも助かります。

―最後に、これまで数々の手術を手掛けてきた金子先生ですが、印象に残る手術があれば教えて頂けますか?

アジリティーが大好きだったジャックラッセル・テリアが膝を壊して手術をさせてもらったことがあります。手術は成功し、飼い主さんから「また遊びに行けるようになりました!」と聞いたとき、ああ、手術してよかったなと思いました。サッカー選手が一度膝に問題を抱えてしまうと第一線で復活するのは相当難しいように、膝にメスを入れるということはそれくらいリスクも大きいのです。もちろん術後に飼い主さんがしっかりサポートしてくれたからこそ、そこまで回復したのだと思いますが、そんなケースに関われたことは、すごく嬉しかったです。

 

ドクターからのメッセージ金子 泰広院長

例えば、散歩が大好きだった犬が突然散歩に行きたがらなくなるのは、なにか痛みを抱えている場合が多い。つまり、今まで出来ていたことをしなくなることが、ひとつの大きなサインです。大事な家族だからこそ、いつもと違う動作があったら、もしかしたら病気やケガかもと疑ってみましょう。早期発見と迅速な対応が”大切な家族”を救ってくれるのですから。

犬の前十字靭帯断裂と膝蓋骨脱臼
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犬の前十字靭帯断裂と膝蓋骨脱臼

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