川崎 栄也院長 動物病院サンペットクリニック | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.011

犬や猫の腎臓がん・膀胱がん
腫瘍・がん
犬や猫の腎臓がん・膀胱がん
動物病院サンペットクリニック
川崎 栄也院長
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どう防ぎ、どう治療を進めるのか~痛みの少ない治療で早い回復を目指す~

―腎臓がんや膀胱がんを予防するには、どういったことに注意すれば良いのでしょうか?

腫瘍は、できるのにこれといった原因がないので、予防がなかなか難しいのです。種類やオス・メスによってなりやすい・なりにくいといったことはありませんが、シニア期と呼ばれる8歳から10歳を超えると腫瘍が出来る子が多いので注意が必要です。1番大切な事は、定期健診をしっかり行うことです。超音波検査を含む健康診断を、半年から1年に1度ぐらいは行うと良いでしょう。1万円前後くらいで多くのことがチェックできると思います。後は、できるだけ早く気付いてあげられるように、よく見ていてあげてほしいですね。日々の排尿の仕方に変化はないか、回数が増えて頻尿になっていないか、血が混ざっていないか、など気にしてあげる事が大事です。他には、食欲が低下するなど、食事をとる量が変わることもあります。何か気付いたら早めに病院に連れて行ってあげてください。

―がんと診断された場合、飼い主さんも不安になりますよね。

そうですね、飼い主さんのショックも大きいですね。これからどのように一緒に医療に取り組んでいくのかを説明して、納得していただくことが大切だと思っています。データから見ると余命がどれくらいと考えられるか、どれくらい一緒にやっていけるのかというところを説明します。どうしたらいいのか今すぐには決められない、という方もいます。そのような時は、1回丁寧に話をして、ご家族にもお電話をさし上げて、皆で理解した上で今後の方針を決めていきます。どのような希望があるのか、よく話を聞いて安心してもらえるように心がけています。

―腫瘍の手術をする上で、どのようなことに力を注いでいるのでしょうか?

腫瘍を取り除くだけではなくて、手術の前後も大切にしています。手術前の状態管理を丁寧に行い、術後の疼痛管理を含め、周術期を安定させることで手術成績が上がるからです。具体的には、手術前に血圧を上げておくとか、必要によっては術後ではなく術前から輸血を始めるなどです。術後は疼痛管理、つまり痛みの管理を行います。東京大学動物医療センター時代に勉強したのですが、痛みをとることで退院が早くなることや、早めに食事や栄養管理をすることで状態がかなり悪いところからリカバリーできることもあります。手術手技自体は教科書に書いてあるので誰でも出来ますが、こういったことは教科書に丁寧に書かれていません。動物病院は疼痛管理ができていないところがまだ多いのですが、手術の時の痛みのストレスだけで状態が悪化する動物もいますから、痛みをとってあげることは重要だと考えています。

―他の動物病院に指導にも行かれているそうですね。

新しく開業された獣医さんなどから「こういった手術をしたいけれども、自分ではできないから教えてください」といった依頼があるので、外科の技術指導をしています。少なくても月に4~5件は依頼を受けています。もちろん、周術期管理や疼痛管理も指導していますよ。他にも、動物看護士の専門学校の外科の講習もしています。人に教えることで、自分も初心に戻ることができて役に立っています。自分の手で救える患者さんには限りがあるので、志の近い仲間を増やすことが将来的な目標でもあります。

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犬や猫の腎臓がん・膀胱がん

動物病院サンペットクリニック

場所
愛知県名古屋市緑区鳴海町中汐田271−1 MAP
電話
052-883-8693
診察動物
イヌ ネコ ハムスター
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん けが・その他

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