ペットのため学び続ける、皮膚とエイジングケアのスペシャリスト
長年信頼を寄せられている皮膚科系疾患の治療に加え、ペットのエイジングケアにも力を入れています。
- 北川犬猫病院 東京都板橋区南常盤台
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- 後藤 慎史 院長
目次
EBM(Evidence-Based Medicine)は、「科学的・医学的根拠に基づく医療」です。NBM(Narrative-Based Medicine)は「物語と対話による医療」と訳され、当院では動物とご家族の事情や意向を尊重する医療と受け止めています。
獣医療は、根拠に基づいていることが基本です。しかし、それだけでは良質な獣医療は提供できません。臨床現場では獣医師の「助けたい」という想いが先行するあまり、動物の負担やご家族の心情への配慮が薄れてしまうことがあります。そうならないために、NBMが重要となるのです。
私は救急医療を長く経験し、命の瀬戸際にある動物と対峙する中でNBMの重要性を肌で感じてきました。飼い主様の心情を汲み取って治療方針を考えること。言葉の一つひとつに配慮すること。それらを自分の病院でも実践したいと考え、開業以来「動物と飼い主様の目線に立った獣医療の提供」を診療方針として掲げています。
まずEBMを実践するために行っているのは、最新の情報収集です。所属学会のオンラインセミナーでは、臨床研究や治験に関する発表、第一線で活躍する先生方のディスカッションなどを聞いて知見を増やします。獣医師同士の情報交換会や症例検討会、現地実習に参加することもよくありますね。基本的に持てる時間は勉強に費やし、自己研鑽に努めています。
次にNBMですが、私だけでなくスタッフ全員で実践している取り組みです。症状はもちろん、しぐさや表情から動物の気持ちを読み取り、また対話を通してご家族の事情を理解し、その意向を尊重した治療を行っています。動物と飼い主様に寄り添う姿勢は、みんなが持ってくれていると思いますね。
開業前は3つだけでしたが、いつのまにか13の団体に所属することになっていました。より良い治療の提供を目指す中で、必要性を感じて加入した学会ばかりです。
常に発展を続ける獣医療の世界では、最新の情報や技術をキャッチアップできない獣医師は取り残されてしまいます。それで不利益を被るのは、動物とご家族です。ですから、学会を通じて知見や技術を得るのは勿論のこと、「それをどうしたら還元できるか」を常に考えています。
将来の開業を見据えて、獣医療における幅広い視点を身に付けたいと考え、救急医療・高度医療を担う動物病院に勤めていました。地方にある動物病院は、地理的な要因ですぐに大きな病院と連携することが難しい場合があり、獣医師に求められる守備範囲も必然的に広くなります。ここで質の高い診断・治療を提供し、二次診療へとつなぐことができれば、その先の治療や予後も変わっていくはずです。実際に開業後は、これまでの経験が役立っていると感じることが多いですね。
腫瘍疾患は私が得意とする診療のひとつで、獣医腫瘍科認定医(II種)を取得しました。治療は外科手術、抗がん剤による化学療法、免疫療法に対応し、放射線治療のみ専門の病院を紹介しています。良性の場合も継続的にフォローアップを行っています。
皮膚疾患で転院されてくるケースも多く、その中でも食物性アレルギーとアトピー性皮膚炎をよく診ています。口コミで当院を知っていただくことが多いようです。
また整形外科では、外傷・骨折治療のグローバルスタンダードといわれるAOVETの上級者向け実習セミナーを修了しており、前十字靭帯断裂、膝蓋骨脱臼などの手術や関節炎の疼痛管理を中心に行っています。
医師とスタッフ全員で、「動物と飼い主様の目線に立った獣医療の提供」を目指す動物病院です。開院して6年になりますが、このような病院運営が出来ているのはスタッフのおかげといっても過言ではありません。今後も全員で力を合わせ、地域のみなさんが安心して大切な家族を任せられる存在になりたいですね。
どんなご相談に対しても、出来る限り全力でお応えしたいと思っています。初めての方も、一度受診されたことがある方も、ぜひお話をお聞かせください。
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長年信頼を寄せられている皮膚科系疾患の治療に加え、ペットのエイジングケアにも力を入れています。
飼い主様だけでなく、地域の獣医師からも紹介先として頼りにされる、外科治療専門の動物病院です。
発症後の致死率は9割を超える猫伝染性腹膜炎(FIP)。豊富な治療実績を基に、難病から愛猫を救います。