2020年8月に移転して、「アイリス犬猫病院」から「アイリス動物医療センター」へ名称を変更して、再出発しました。診察室は5部屋に増え、待合室や診察室、入院室は犬と猫で完全に分かれています。駐車場も12台に拡大しました。
設備面では、手術室の環境を整えることでより複雑な手術が可能になり、全部屋に酸素吸入口を設置することで救急にも対応できるようになっています。
「患者様に寄り添う姿勢を大切にする」「病気にならないように予防医療を重視する」というコンセプトは変わりませんが、難治性の病気のセカンドオピニオンや高度な手術などの「1.5次診療」にも対応できるようになりました。子犬・子猫であれば、飼い方や予防、その犬種・猫種で注意が必要な病気をお伝えし、病気の子であれば、治療をしてその子らしく長生きできるようにする。「治療して終わり」ではなく、付加価値をつけるべく高いレベルの情報提供を行うことを心がけています。
各々の獣医師が高い専門性を持ち、道外から循環器科や皮膚科認定医の先生にもお越しいただき、高度医療を提供しています。専門の獣医師がいることで、今までは二次診療施設をご紹介していた症例の子であっても、当院で治療ができるようになりました。
近隣の病院との協力体制も整え、CTなどの画像検査が必要となった際もスムーズに検査が可能です。地域の基幹病院として高度医療を提供すると同時に、気軽に足を運べる病院でありたいと考えています。
中村先生:循環器科、皮膚科、麻酔科、救急科を担当しています。オーナー様が困っていることを明確にし、解決策、課題をわかりやすく提示して治療に臨むことを心がけています。症状が多岐にわたり、経過が長くなっていると問題点が分かりにくくなりますが、それを紐解いていくことが大事ですね。あらゆる疑問を解消し、納得いただいてから治療を開始しています。
倉本先生:歯科や口腔外科を中心に、腫瘍科も診療しています。ただ治すだけではなく、QOLの維持や改善を重視した治療をご提案します。ずっとケアが必要な病気や完治ができない病気であっても、最後までその子らしく過ごせるように、ご家族と一緒にできることを考えています。
加藤先生:外科と腫瘍科を担当しています。大学病院で外科研修医をしていた経験や腫瘍科認定医としての知識や技術を活かして、飼い主様の不安を取り除きたいですね。治療の選択肢を多数持ち、ベターな選択ができるよう日々研鑽を積んでいます。「手術をしたほうがいいけれど手術ができない」といったときにも、その子が快適でQOLの高い生活ができるようアドバイスをいたします。
波田先生:一般診療や予防診療を診ています。小さい異変や変化を見逃さないように気を付けて診療に臨んでいます。知識をしっかりと身に付け、情報をなるべく集めたうえで先輩に相談をすることで、スキルアップに取り組んでいます。
当院では担当医制を導入していますが、症状に応じて、より高度な診療ができる専門の先生も診察します。たとえば倉本先生が担当の子で心臓が悪いことがわかったら、次回は中村センター長が診察をする、といったスタイルです。なにか気になることがあれば、担当医でも専門医でも気軽にご相談ください。スタッフ一同でより良い治療を提供できるよう努めています。
獣医師同士で治療方針について話し合うことも多いですね。「仲の良い病院」というと語弊があるかもしれませんが、日ごろからスタッフ同士でコミュニケーションをよく取っています。自分の担当の子でなくとも、「あの子最近どう?」といった話もみんなでしています。
当院にいらした患者さんが「ここに来てよかった」と思っていただけることを一番大事にしています。よかったと思う基準は一人ひとり違います。「手術ができてよかった」かもしれませんし、「苦しむことなく寿命を全うできてよかった」かもしれません。「来てよかった」と言っていただけるように、精進してまいります。
アイリス動物医療センター
滋賀で数少ない総合臨床医、内科・外科認定医が複数在籍、質の高い獣医療を提供する3代続く動物病院です。
ペットは大切な家族の一員。予防医療から手術まで気兼ねなく相談できるホームドクターを目指します。
EBM(根拠に基づく医療)とNBM(対話による医療)を両立し、動物とご家族の気持ちに寄り添います。