一人には絞れないですが、北里大学の小動物第一外科学研究室の左近允巌教授と、みどり動物病院の森島隆司先生に師事しています。お二人には外科医としての技術と、「手術は動物に痛みを与えることだから、少しでも負担が減るように治療する」「外科医はすべての病気に精通すべきである」といった心構えを教えていただきました。
私の好きな曲「出会いは成長の種(ケツメイシ)」の歌詞のように、「恩師や友人、いろいろな人に出会って自分は成長している」と実感できる、有難い人生を歩んでいます。
自分自身の経験から整形外科を専門的に学んでいます。学生時代にラグビーでケガをして手術を受けた際に、痛くて辛い思いをしました。動物も「痛い」と言えないだけで、痛みを感じているはずです。しかし、正しい鎮痛剤の使い方や最新の手術法によって、痛みは大幅に軽減できます。そのような治療を学ぶために、大学病院や海外専門医による研修を受け勉強を続けています。
当院では1kg~50kgを超える子、幼齢から高齢まで、さまざまな手術に対応しています。骨折や膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂が特に多く、年間100症例以上の整形外科手術を行っています。
膝にある前十字靭帯が切れると歩行に支障が生じ、進行すると痛みを伴うようになります。エビデンスレベルでも世界的に評価されているTPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)は、脛骨の一部を切りプレートで固定する最新の手術方法です。術後半年で、どちらの足を手術したのか分からなくなるほどの回復が期待できます。「こんなに走れると思わなかった」「表情が生き生きした」とご報告を受ける時は獣医冥利に尽きますね。TPLOは特に大型犬に適した手術で、費用は30万円前後です。また、症例に応じてTTA(脛骨粗面前進化術)やCBLO(回転中心に基づく脛骨高平部水平化骨切り術)などの手術も行っています。前十字靭帯断裂に対しての治療法はいくつかありますので、飼い主さんと相談をして決めます。
私たちは病気に悩める子に寄り添いながら、高度医療を提供することをモットーとしています。病気で困ったときに都内に行かなくても、栃木県内ですべての治療ができることを目指しています。最新の手術、世界的にスタンダードな治療、正しい治療を提供できる動物病院へと成長していきたいですね。総合臨床外科認定医である私がいつでも相談をお受けします。
伏見動物病院
夜間でも相談から予防接種、皮膚科の治療まで対応可能。CT完備で腫瘍にも強い、かかりつけの獣医です。
0.5次診療とメディカルトリミングで病気を予防。ワンちゃんやネコちゃんの健康をサポートします。
国内有数の専門医による皮膚科と腫瘍科の専門診療。希少・難治性疾患にも対応しています。