救える命のために手を尽くす、供血犬のいる動物病院
血液系疾患患者のための輸血外来を設置。腫瘍や慢性疾患等のセカンドオピニオンにも積極的に対応します。
- クレア動物病院 大阪府大阪市天王寺区
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- 田中 誠悟 院長
目次
一般診療に加え、整形外科と眼科で高度な専門診療ができることです。専門診療というと冷たいイメージがあるかもしれませんが、飼い主さんの状況とペットの環境を考慮して、相談しながら診療します。「飼い主さんに寄り添った診療を行う」という方針は変わらず、都市部と同様の高度医療を栃木でも提供したいという思いで、修行を積んで帰ってきました。
また、痛みの少ない治療を行うことを重視しています。鎮痛剤を併用した手術前後の痛みのケアや、人間の病院と同様の硬膜外麻酔などを用いて局所的に痛みをブロックしてから手術を行っています。
2016年に建物と設備を新しくして、より良い医療を提供できる病院へリニューアルしました。当院は1946年に祖父が伏見家畜医院を開設し、母が犬猫中心の病院として地域に密着して多くの患者さんを診てきました。私は3代目として、さらに質の高い医療と納得してもらえる治療を提供できるように設備を揃えました。たとえば、新しく導入した腹腔鏡では、お腹を開けずに避妊手術や腹腔内潜在精巣、膀胱結石の摘出、肝臓や胃の一部を採取する生検が可能です。
院内は待合室や入院室を犬と猫で完全に分け、大型犬用のホテルも設置しています。地域貢献として待合室に展示している益子焼は、実はシーズンごとに作品を変えています。
「飼い主さんや動物にとっての“普通”はなんだろう」と常に考えています。私の “普通”が、飼い主さんにとっての“普通”とは限りません。動物の年齢や活動性によっても治療は変わりますし、どこまで治療を行うかはご家庭によって異なります。複数の選択肢を出し、「私が飼い主だったらこれを選ぶ」と勧めることもありますが、基本的に飼い主さんと一緒に治療を選んでいます。
一人には絞れないですが、北里大学の小動物第一外科学研究室の左近允巌教授と、みどり動物病院の森島隆司先生に師事しています。お二人には外科医としての技術と、「手術は動物に痛みを与えることだから、少しでも負担が減るように治療する」「外科医はすべての病気に精通すべきである」といった心構えを教えていただきました。
私の好きな曲「出会いは成長の種(ケツメイシ)」の歌詞のように、「恩師や友人、いろいろな人に出会って自分は成長している」と実感できる、有難い人生を歩んでいます。
自分自身の経験から整形外科を専門的に学んでいます。学生時代にラグビーでケガをして手術を受けた際に、痛くて辛い思いをしました。動物も「痛い」と言えないだけで、痛みを感じているはずです。しかし、正しい鎮痛剤の使い方や最新の手術法によって、痛みは大幅に軽減できます。そのような治療を学ぶために、大学病院や海外専門医による研修を受け勉強を続けています。
当院では1kg~50kgを超える子、幼齢から高齢まで、さまざまな手術に対応しています。骨折や膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂が特に多く、年間100症例以上の整形外科手術を行っています。
膝にある前十字靭帯が切れると歩行に支障が生じ、進行すると痛みを伴うようになります。エビデンスレベルでも世界的に評価されているTPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)は、脛骨の一部を切りプレートで固定する最新の手術方法です。術後半年で、どちらの足を手術したのか分からなくなるほどの回復が期待できます。「こんなに走れると思わなかった」「表情が生き生きした」とご報告を受ける時は獣医冥利に尽きますね。TPLOは特に大型犬に適した手術で、費用は30万円前後です。また、症例に応じてTTA(脛骨粗面前進化術)やCBLO(回転中心に基づく脛骨高平部水平化骨切り術)などの手術も行っています。前十字靭帯断裂に対しての治療法はいくつかありますので、飼い主さんと相談をして決めます。
私たちは病気に悩める子に寄り添いながら、高度医療を提供することをモットーとしています。病気で困ったときに都内に行かなくても、栃木県内ですべての治療ができることを目指しています。最新の手術、世界的にスタンダードな治療、正しい治療を提供できる動物病院へと成長していきたいですね。総合臨床外科認定医である私がいつでも相談をお受けします。
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血液系疾患患者のための輸血外来を設置。腫瘍や慢性疾患等のセカンドオピニオンにも積極的に対応します。
ペットと長く楽しく過ごせる治療を選択するために、高度な機器と技術で消化器型リンパ腫を診断します。
ペットにも起こる、腎不全と心腎関連症候群。細やかに状態を把握し、適切な治療を行う必要があります。