杉山 博輝院長 さいわい動物病院 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.027
さいわい動物病院杉山 博輝院長
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川崎市の「さいわい動物病院」は、JR川崎駅・矢向駅・尻手駅から徒歩15分、昔ながらの商店街の中にある街の動物病院だ。院長の杉山博輝先生は「飼い主さんに優しく接することを大切にしている」と話す通り、ふんわりと優しい雰囲気の獣医さん。一方で、かかりつけ医としての一次診療の枠を超えて可能な限り全力で治療をしたい、と話す姿は真剣そのものだ。「飼い主さんに納得していただいたうえで、治療に参加してほしい」と語る杉山先生に、病院の特徴や、診療の際に心がけていること、皮膚科の治療について伺った。(取材日 2018年8月2日)

しっかり話を聞いて、きちんと説明して、飼い主さんと一緒に治していきたい

―さいわい動物病院の特徴を教えてください。

町医者と大学病院のちょうど中間ぐらい、1.5次診療の病院を目指しています。街の動物病院ですので、得意分野を極めるというよりも苦手分野を作らないようにしています。また、見落としなくきちんと診察できることを重視しています。当院で診られる範囲でしたら全力で治療しますし、もし専門医の力が必要であれば連携している大学病院をご紹介します。どんな患者さんでも当院に駆け込んでもらえれば大丈夫、という病院でありたいと思っています。

―診療の際に心がけていることはありますか?

飼い主さんのお話をしっかり聴いて、順序立てて説明することです。病気は獣医師だけで治すものではありません。薬を飲ませる、通院するためには飼い主さんの協力が必要なので、「治療に参加する」という意識をもっていただくことが大切です。そのためにも、時間を掛けて診察をして、きちんと納得していただき、信頼関係を築くことを重視しています。また、飼い主さんに対して優しく接するよう心がけていますね。どんな病気なのか、進行するまで放っておいて怒られるのではないか、治療費はいくらかかるのか――このような不安を抱えて動物病院に来られる方が多くいらっしゃいます。そのお気持ちはよくわかりますので、できるだけその不安を取り除けるように接しています。

―時間外でも診療をされているのですね。

夜間病院も増えてきていますが、普段診てもらっていて知っている病院のほうが飼い主さんにとって不安が少ないことでしょう。実際、夜中に不安になった飼い主さんが駆け込むということも多々あります。本当に急を要するケースは半分もありませんが、それは実際に診てみないとわかりませんし、飼い主さんが不安だと思ったら、それは緊急なのだと思います。個人の病院なので限界はありますが、できるだけ対応していきたいと思います。

日々進歩する皮膚科治療だからこそ、基本を踏まえることが大切

―皮膚科の患者さんが多いと伺いました。

皮膚病で困っている飼い主さんはとても多いですね。動物自身もつらいでしょうし、それを見ている飼い主さんもつらいことでしょう。治療法はさまざまなので、その子にあった治療、オーダーメイドの治療をしています。同じ病気に同じ治療をしても結果が同じとは限りませんし、ご家庭の事情も違います。また、費用の問題もあります。皮膚病は長期戦になることが多く、飼い主さんが途中で疲れてしまっては意味がありませんので、こちらが押しつける治療はしていません。治る見込みがある病気であれば、期限を決めて飼い主さんに治療をお願いすることもありますが、もし完治が難しい場合でも、「ここまでは頑張ろう」と一緒に考えて治していくという姿勢で臨んでいます。

―皮膚科ではどのような治療を行っていますか?

皮膚科の治療法は日々進歩しています。加水分解フード、免疫抑制剤、減感作、分子標的薬などが治療法を大きく変え、当院でも選択の幅が広がりました。このような新しい治療を取り入れつつも、基本を踏まえた治療を心がけています。どうしても新しい治療を優先したくなるものですが、それが落とし穴となる場合もあるからです。たとえば、アレルギーだと思っていたのに寄生虫の駆虫治療をしたらすぐに治った、新薬で改善しなかった症状が基本的な抗生剤の治療により治った、といったケースもあります。遠回りに見えるかもしれませんが、基本を押さえて順を追うのが近道なのだと思っています。

―思い出に残るエピソードなどありますか?

獣医師になって1年目、ようやく診療を任されるようになって診た子がいます。耳が痒いので外耳炎だと思ったのですが、なかなか改善しない。検査をして原因がようやく見つかり疥癬と判明しました。疥癬の治療をしたらみるみる良くなり、飼い主さんもとても喜んでくれ、自分にとっても自信につながりました。その飼い主さんは当院を開業してからも通ってくださっています。自分が獣医師になってから一緒に成長してきた子が、また通ってきてくれているというのは感慨深いですね。

―最後にメッセージをお願いします。

動物病院というと入りにくい印象があるかもしれませんが、気軽にお越しください。爪切りだけでも、お散歩がてらでも構いません。そこから病気が見つかることがあるかもしれませんし、お話してみてわかることもあるかもしれません。どんな些細なことでもご相談に乗りますので、気軽にお立ち寄りください。

飼い主さんと向き合い、一緒に歩みながら治療をする動物病院

さいわい動物病院

場所
神奈川県川崎市幸区中幸町1-21-1 MAP
電話
044-556-0550
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他

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