青島 大吾 院長 ダイゴペットクリニック 豊田中央医療センター | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.023
ダイゴペットクリニック 豊田中央医療センター
  • 青島 大吾 院長
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名鉄豊田市駅から車で約5分、にぎやかな市街地を進んでいくと、淡いベージュとグレー、鮮やかなレッドが印象的な「ダイゴペットクリニック 豊田中央医療センター(本院)」が見えてくる。広々と開放感ある院内は動物ごとに待合室が用意されており、ペットへの細やかな気配りが随所に感じられる。分院の岡崎大和院、日進オハナ院が一次診療を担当し、本院では幅広い動物種や症例に対して専門的かつ高度な医療を提供している。院長の青島大吾先生は、レベルの高い治療を地域に提供するため、意欲的に医療設備や治療法を導入し、特に腫瘍治療に力を入れているという。地域の基幹病院としての在り方と腫瘍治療について青島先生に伺った。(取材日 2018年6月28日)

豊田市・岡崎市・日進市の基幹病院として、多くのペットに質の高い医療を届けたい

―現在3院展開されているなかで、それぞれの特徴や役割についてお聞かせください。

ダイゴペットクリニックはまず2010年に豊田上野院をオープンし、その後に岡崎大和院、豊田中央医療センター(本院)、日進オハナ院を展開しました。
岡崎大和院と日進オハナ院では一次診療に携わっています。小さな病気や軽い症状を診たり、ペットの健康上のご相談に応じたり、いわゆるプライマリケアとしての診療をおこなうことが2院の役割です。対して本院では、さらに高度な医療が必要となる症状への診療が中心となります。トリミングサロンとホテルを併設し、日常生活からの体調管理にも貢献できる体制も整えています。
これら3院でしっかりと連携を取り、ペットの健康促進と飼い主さまの不安解消に役立てていくことが当院の目標です。

―動物病院における基幹病院とは何でしょうか?また、必要になるポイントを教えてください。

総合病院のなかでも専門性が高く、幅広い医療を提供できる環境、それが基幹病院としての条件だと思います。循環器科や腫瘍科など多くの診療科目を標ぼうし、難しいケースにも対応できることが大事ですね。また、犬や猫だけでなく、ウサギやハムスター、トカゲ、ハリネズミ、モモンガなどのエキゾチックアニマルへの診療も必要になってきます。
実際に本院でも、CTや放射線照射などの医療設備を導入したり、外部から講師をお招きして人材育成に力を入れたりなど、基幹病院の役目を果たせるように日々努力を重ねています。腫瘍への画像検査をはじめとする高度な医療を、これからも広げていきたいですね。

―豊田市、岡崎市、日進市で基幹病院の役割を担おうと思われた理由はございますか?

豊田市の人口は約43万人、岡崎市は約39万人、日進市は約10万人と、このあたりは比較的人口が多い地域です。つまりペットの数も多くなるので、広範囲かつ専門的な治療ができる動物病院が求められると考えました。
このような環境が近くにあることで、飼い主さまもペットも気軽に通えるようになりますからね。ペットへの負担を軽減するためにも、地域に根差した基幹病院を展開するにいたりました。

CT検査と多種類の治療法を用意し、腫瘍治療への可能性を広げていく

―導入されているCTについて教えてください。

CTとは画像診断で病気を確認するための機器です。全身を立体的に捉えられるので、脳の病気や腫瘍、水頭症、椎間板ヘルニア、さらに歯根嚢胞など、多種類の病気や状態を確認できます。撮影方法は人間と同じですが、ほとんどのケースでは麻酔をかけての検査となりますので、合わせて30分ほどお時間をいただいています。
CTはさまざまな用途で強い威力を発揮してくれますが、実は腫瘍の治療にもとても有効なのです。そこで当院ではCTを腫瘍にも活かしていきたいと考えています。

―腫瘍が見つかった場合、どのような治療をおこないますか?

当院では腫瘍への治療法として、多様な選択肢を揃えています。外科手術での摘出に加え、放射線照射や抗がん剤治療、高濃度ビタミンC療法も今後取り入れていく予定です。放射線照射は放射線を当てて腫瘍を小さくする方法で、抗がん剤治療は薬物療法に近い形です。高濃度ビタミンC療法は副作用のリスクが低いという特徴があります。
腫瘍ができる場所によって特徴や症状は異なりますので、やはりそれに合わせた治療法が肝心になってきます。同時にペットへの負担についても考慮しなくてはいけません。そこで腫瘍治療への視野を広げ、もっと可能性を広げていけたらと思います。

―現在、腫瘍が見つかるペットは多いのでしょうか?

増えてきていますね。生活環境が変わってペットが長寿化したためか、ワンちゃんやネコちゃんに限らず、腫瘍が見つかるパターンが全体的に多くなっていると感じます。飼い主さまにとって初期症状を見抜くことも簡単ではなく、ある程度症状が進行してから来院されるケースも少なくありません。定期的に検診を受けて早期発見につなげるのが理想ですね。
ペットの食欲不振や嘔吐が見られたら、腫瘍のサインである可能性が高いです。心当たりがありましたら、なるべく早く動物病院に相談するといいでしょう。

―最後に、飼い主さまへのメッセージをお願いします。

病気を早めに見つけるためには、毎日ペットと触れ合うなかで小さなサインや変化を見逃さないことが何よりも大切です。ペットの体調についてお困りのことがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。当院では一次診療と二次診療の場が揃っていますので、きっとお力になれると思います。

3院の連携で一次診療から高度医療まで地域の動物医療に広く貢献

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住所
愛知県豊田市松ケ枝町2丁目33−1
電話番号
0565-34-1351
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット リス 鳥
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他