元々開業のために勉強してきましたが、地元で開院しようという思いが更に強くなったきっかけとなったのは東日本大震災です。北海道の大学を卒業した後は、北海道、宮城、埼玉、東京の動物病院や旭川の動物病院の夜間救急部門で働いていました。その当時は自分の突き詰めたい勉強を好き勝手にしていましたが、震災を機に地元や亘理に住む家族への思いが強くなり、宮城に戻ることを決めました。先立つものがなく準備に時間がかかり、結局は震災から5年も経ってしまいましたが、戻ることができてよかったです。地元をしばらく離れたことで、宮城の良さがわかるようになりましたね。当院に来ていただいた動物さんや飼い主さんのお役に立てるよう、お時間がかかることもありますが1頭1頭きちんと診察させていただき、飼い主さんとしっかりと話し合って治療方針を決めさせていただいております。
地域に根ざした1.5次診療ができる病院を目指しています。東北には首都圏と違い高度な設備や技術をもつ二次診療病院が少なく、2018年に苦竹に総合動物病院ができたのは嬉しいことですが、いろいろな事情で皆さんがそのような二次施設を受診できるとは限りません。そのため、できるだけ一次診療であるホームドクターが提供できる治療を増やしていくことも大切です。当院では特に腫瘍科(軟部外科)や皮膚科などの分野で動物さんと飼い主さんのお役に立てるようにしたいと考えております。
できるだけのことは対応できるよう努力しますが、MRIやCT検査などの特殊検査、当院では対応が難しい疾患につきましては、当院から車で20分ほどの総合病院や、その他の適切な施設(大学病院など)をご紹介することもあります。
しつけ相談や健康診断から、他院での治療方法に関するセカンドオピニオンまで、さまざまな相談を受けています。最近では在宅医療に関する相談も増えていますね。「病院で最大限の治療をする」か「自宅で飼い主さんができる限りのことを行う」か。どちらがベストかはそのご家庭で異なりますので、在宅医療を選択される方へのサポートもできるよう心がけています。
また、フィラリア予防やワクチン接種など1年に1回の診察であっても、早めに異常に気づけるよう丁寧に診察を行っています。健康診断では、血液検査だけでは病気が進行しないと数値に変化が現れないことも多いため、特にシニア期に入った7歳以上の動物さんにはエコーやレントゲンなどの画像診断が含まれるドックもお勧めしています。
にきどうぶつ病院
小さなことでもご相談を。動物と家族の幸せのため「大きなトラブルになる前に解決する方法」を考えます。
気兼ねなく話せる関係を大切に、病気の予防から専門診療まで犬猫の一生涯を手厚くサポートします。
動物と飼い主、家族みんなの幸せが本当の幸せ。ささいなことでも相談しやすい病院です。