小学生の時には、獣医師になることを決意していました。自宅では常に様々な動物を飼っていて、犬や猫、鳥、ハムスター、魚などの動物と一緒に育ったので、「動物が近くにいるのは当たり前」「世話をするのは自分の仕事」でした。そのような環境の中で、愛犬が事故に遭い亡くなってしまった時に、「自分で助けてあげられるようになりたい」と思い獣医師を目指しました。
飼い主さんに「先生だったらどうしますか?」と質問されることも多いのですが、自分が生まれた時から動物たちと過ごしてきた経験から、飼い主さんの立場と獣医師としての立場、両面からアドバイスや回答ができるのではないかと思っています。
自宅で飼っていた動物の中には、心臓病の子や皮膚疾患で定期的に通院している子もいたので、子供の頃から獣医さんは身近な憧れの対象でした。
自宅の軒下に巣を作っていたツバメの親鳥が死んでしまい、その子ツバメを育てていたことがあるのですが、体調を崩し元気がなかった子ツバメを獣医さんに治療してもらい、元気に巣立っていったのを見て、「獣医さんは何でもできてすごいな」と幼心に憧れを抱きました。
北海道の大学で獣医学を学びました。大学の裏には手付かずの原始林が広がっており、野生のキツネなどもいる自然豊かな環境です。小動物だけでなく、馬や牛、豚も身近にいて大動物についても学んでいました。
卒業後は実家のある千葉県に戻り、市原・木更津・幕張の動物病院で勤務をしています。大型犬や外飼いの子が多い地域から、室内で小型犬や猫ちゃんを飼われている方が多い地域まで、様々な診療を学びました。診察内容も、ワクチン接種などの予防から定期通院が必要な心臓病などの慢性疾患まで、様々です。避妊手術から整形外科など外科手術も数多く経験したことが、今の診察に活かせていると思います。
「自分なりの薬の処方をしたい、とことん納得いくまで治療をしたい」と思ったことが、開業を決意したきっかけです。動物病院を引き継ぐ新しい院長を探していたのがこの池上の動物病院で、私が獣医師として10年目を迎えた2014年に前任の先生から引き継いで開業しました。
来院してくださっている方は、地元の方が多いですね。飼い主さんは、ひとり暮らしで働きながらペットと暮らす若い方から年配の方まで、幅広い層の方に来院いただいております。
池上という土地は、古くからお住いの方も多く、街やペットの雰囲気は私の地元とよく似ています。開業のタイミングで移り住みましたが、まるで昔から住んでいる自分の地元のように感じています。
あやべ動物病院
動物と飼い主、家族みんなの幸せが本当の幸せ。ささいなことでも相談しやすい病院です。
猫専用病院、ウェルネスセンターとも連携。低侵襲手術から日常の悩みまでどんなときもご相談ください。
猫と飼い主様が安心して通院できるように、建物全体を猫専用として、リラックスできる環境を整えています。