石川 雅章院長 BEN犬猫エキゾの病院 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.008
BEN犬猫エキゾの病院石川 雅章院長
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飼っていたからこそ伝えたいこと。動物ごとの診るべきポイント

―どのような理由で来院される方が多いですか?

「近くに小動物を診てもらえる病院ができたから」という理由で来られる方が多いですね。犬猫より小動物の子のほうが多いくらいでしょうか。
犬や猫を診察する際は、「ワクチン接種をしてほしい」とか「痒そうにしている」など、飼い主様の目的や問題が明確であることが多いのですが、エキゾチックの場合は私の方から家庭での飼育環境や状態をお聞きして、問題があるかどうかを明確にしていくことが多いですね。
当院の患者さんは、鳥やウサギ、モルモット、ウーパールーパーなど様々ですが、一般的にはエキゾチックアニマルを動物病院に連れて来られる方はまだまだ少ないので、そのような動物を診察できるというのは嬉しいことですね。
元気そうに見えても、エキゾチックの子は特に自分の体調不良を限界まで隠そうとするので、早めに健康チェックに来てほしいと思います。

―診察室が2つに分かれているのですね。

肉食系の動物と、草食系の動物で、それぞれ別の部屋を用意しています。「狙う側の動物」か「狙われる側の動物か」の違いですね。猫の臭いがする部屋で鳥やハムスターを診察するとパニックになる子もいますので、ストレスを感じさせない環境で正確な診断をするためにも重要です。
診察室の設備も異なります。犬や猫、フェレットを診察する第一診察室は、一般的な動物病院の診察室と同じ作りをしています。一方、エキゾチックを診る第二診察室では器具が異なり、体重計は新生児用と料理用の量りを用意しています。また、エキゾチックの重篤患者では触っただけで死んでしまう場合もありますので、天井から垂らしている酸素チューブとプラスチックケース、サランラップで即席の酸素室を作れるようにしています。他にも、爪切りや聴診器、口の中を見るための人間用鼻鏡など、エキゾチックアニマル専用の器具を備えています。
ヘッドライトもよく使う道具の一つですね。先日は、トカゲモドキのまぶたについた脱皮の皮を剥がすために活躍しました。

―鳥の診察では、まずどのようなところから診るのですか?

鳥類を診察する際には、まず体重測定と糞の検査を行います。文鳥などの小鳥は体重が30グラム以下と非常に軽いのですが、正確に体重を量ることで、異常がないかどうかを確認できます。
糞の検査では、カビの有無を確認します。健康そうに見える子でも、「マクロラブダス」というカビが、大量に消化管に沸いている例をよく見ます。インコ類を飼い始めたら、まずは検便です。鳥は病気を隠すのが上手い動物ですので、「先手を打って動く」のが肝要です。クラミジアやPBFD(オウム類嘴羽毛病)といった病気は、潜伏感染していることの方が多いので、元気な時から動物病院とお付き合いをしておくのが良いでしょう。

―ハリネズミも人気があると聞いています。

そうですね、私もハリネズミを飼育していますが、テレビやSNSを通じて可愛らしい姿で人気を集めていることもあり、飼っている方が増えているようです。
しかし、ハリネズミは「中級者向け」の難易度の動物です。診察では、「モグラの親戚」と説明しています。保温が必要ですし、食事が特殊です。ハムスターに比べて、触れるようにするためにはコツが要ります。ですから、診察の際には、初めての方でも短時間で「中級者」になれるように、話をしています。
また、ダニに感染していることが非常に多いので、注意が必要です。ハリネズミが痒がるだけではなく、人間にも感染することがあります。ですから、ご家庭にハリネズミを迎えた時には、まず病院に連れてきてほしいですね。
ダニに感染したハリネズミはフケが多く出るので、フケを顕微鏡で見ることで検査ができます。もしダニに感染していたとしても、駆虫薬で治療することができるので、ご安心ください。
飼い始めたらすぐにフケやヒフの感染を検査し、その後は1年に1回は病院でヒフの検査をしてほしいと思います。他に、歯肉炎や腫瘍といった病気にもなりやすいので、定期的な検査はとても大切ですね。

―爬虫類や両生類も治療ができるのですね。

トカゲやカメ、カエルなどの診察も行っています。私自身、色々な子を飼っていましたので、その経験を交えてお話しをすることが多いです。
今でも悔やまれるのですが、初めて「エジプトミドリヒキガエル」を飼った際に、名前から想像して「湿度はあまり高くない環境が良いだろう」と乾燥した環境で飼育したら、死なせてしまったことがありました。その後、2代目の子を迎えた際、試しに多湿の環境で飼育をしてみたら、とても元気に育ったんですね。「エジプト」という言葉にミスリードされて、本質から遠ざかってしまった訳です。二代目の子を育てる際には、情報よりも「観察」や「考察」を大切にして飼うようにしました。「事前情報は、よく吟味しなければいけない」という、良い例です。ヒキガエルからは多くのことを教えてもらいました。
爬虫類や両生類の飼い主様は、手探りで飼育されている方も多いと思います。病気の検査はもちろん、私自身の経験から飼育のアドバイスもできますので、元気な子でも遠慮せずに連れて来ていただきたいですね。
インターネット上には間違った情報もありますし、そもそも、検索をしても情報が何も出てこないことも多いので、話を聞きにきていただきたいと思います。
爬虫類・両生類の治療や手術を行わない病院は多いですが、当院では症例が豊富で、両生類の麻酔や薬などの用意もありますので、手術を行うことも可能となっています。

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100匹以上の飼育経験をエキゾチックアニマルの診察に活かす

BEN犬猫エキゾの病院

場所
千葉県千葉市若葉区愛生町59 MAP
電話
043-307-8296
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット リス 鳥 両生類 爬虫類
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気

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