犬・猫だけではなくエキゾチックアニマルもしっかりと診療する、という想いを込めて名付けました。「エキゾチックアニマル」という言葉は聞きなれないかもしれませんが、「犬・猫以外の家庭で飼育できるペット全般」を指します。
犬猫を診ている動物病院は多いですが、エキゾチックアニマルを診ている病院は、まだまだ少ないのが現状です。獣医師というと「動物なら何でも診察できるお医者さん」と思われがちですが、動物の種類によって、「なにを食べているか」「どういう環境が快適なのか」「どんな病気になりやすいか」といった特徴は全く異なるので、そんなに簡単な話ではありません。私は「どんな動物でも診療できる獣医になりたい」という思いから、積極的にエキゾチックアニマルの診察に取り組んできました。
ちなみに「BEN」は学生時代のあだ名から取りました。当時は厚い眼鏡を掛けていて、アニメに登場するキャラクターの「勉三さん」に似ていたのです。患者さんから「ベンさん」と呼ばれるような間柄になれたら良いですね。
物心がついたころには、虫やトカゲを捕まえていた記憶があります。実家は常に多くの動物に囲まれる環境で育ったので、「動物の専門家になろう」と小さい頃から思っていましたが、進路を決めたのは高校生2年生の時です。色々な動物を飼っていると、「インコがご飯を食べない」とか「カメの元気がない」とか、うまくいかないこともあるんですね。そんな体験から、「どんな動物でも快適な環境で長生きさせたい」と思うようになり、獣医師を目指しました。
そうですね、飼ったことのある動物は100匹を超えていると思います。犬や猫はもちろん、ハムスター、セキセイインコ、イモリ、カエルもいました。ハムスターやツメガエルは子どもを産んで増えましたし、クランウェルツノガエルも集団になっていましたね。カエルは長生きをしない印象がありますが、18年間生きていた子もいます。大学生の頃にはさらに動物が増えて、アルバイトで稼いだお金は温室に変わりました。獣医になってからは、カメレオンやハリネズミも自宅に迎えています。
動物ごとに「どんな食べ物が合っているのか」「どんな環境が快適なのか」といった特徴も全く違いますので、家に迎え入れた子からは様々なことを教えてもらっています。「ルーティーンの中に、ルーティーンではない事柄を見出す」ことが、大切だと思います。その子の普段の生活からその子にあったものを見つけていくんですね。日々新しい発見があります。
学生時代から動物病院の実習で経験を積みました。実際に動物を診ると分かることも多いので、実習はとても勉強になりました。当時、実習をしていた病院の先生には、今でもお世話になっています。他には、獣医学の専門書や飼育の本を読んだり、ペットショップにもよく行ったりしました。友人と、東京中の専門店を1日中ハシゴして回ったこともあります。
勤務医としては3か所の病院で勤めています。
大学を卒業して最初に勤務したのは犬猫をメインに診ている病院で、犬猫の様々な症例を勉強させてもらいました。先輩から『まずは犬や猫をしっかりと診られるようになった方が、よりエキゾチックアニマルへの理解が進む』とアドバイスをもらったのがきっかけでした。
エキゾチックアニマルは生態が不明だったり、治療の基準となる数値が存在しないものも多かったりするので、診療が難しいのです。ですから、先に獣医師の基礎として犬猫を勉強することができて、良かったと思います。
その後、2院目にエキゾチック専門の病院に勤務し、3院目は当院と同じように犬猫とエキゾチックを診察する病院で勤務しました。2院目では、大型のオウムからアルマジロまで、数多くの動物種の症例を診療しました。3院目では、夜間や救急診療も経験しています。深夜に鳥の「卵詰まり」での急患などが多かったですね。自分で飼育したことのある動物も多いですが、獣医師としての診療方法を多くの先生に教えてもらいました。先生や動物から教わった知識・経験を今度は患者さんに還元していきたいですね。
BEN犬猫エキゾの病院
見落とさないための丁寧な診察。院長常駐で夜間診療にも対応している、清潔感あふれる動物病院です。
超音波は痛みのないリアルタイムの体内が分かる検査。診療の可視化で飼い主と三位一体の治療につなげます。
治療可能な病気はすべて治してあげたい。予防から内視鏡手術まで対応するホームドクターです。