ペットのため学び続ける、皮膚とエイジングケアのスペシャリスト
長年信頼を寄せられている皮膚科系疾患の治療に加え、ペットのエイジングケアにも力を入れています。
- 北川犬猫病院 東京都板橋区南常盤台
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- 後藤 慎史 院長
目次
飼い主様にリラックスしてもらうため、「診察中に1つは笑いを取る」という考えは開院当初から変わっていません。ワンちゃんネコちゃんのお話はもちろん、飼い主様と趣味やテレビニュースの話を最初にすることも多いですね。僕自身が堅苦しい雰囲気が苦手だからということもありますが、飼い主様の緊張も解けて質問もしやすくなりますし、お話の中から病気の発見につながる「鍵」が見つかることもあります。
当院ではワクチン接種からセカンドオピニオンの相談まで幅広く対応しています。病気の相談では画像診断を積極的に活用し、前の病院で行っていたとしても最初からすべての検査をやり直しています。費用はかかりますが、検査方法や項目によっても分かることが違うので、多角的に診断して病気を見つけるためです。診療では、わかりやすい言葉とイラストを使って、耳と目の両方から理解していただけるように心がけています。
顕微鏡やレントゲン、超音波といった画像をモニターに映して飼い主様と一緒に見ます。実際にどうなっているのかが分からないと、飼い主様も前向きに治療に取り組めないでしょう。たとえば耳の痒みの場合、ステロイドや抗生剤の投与で痒みが止まると、「治った」と思い途中で通院をやめるケースがあります。しかし、実際には耳の中は汚れたままで、細菌感染や炎症が続いていることもあるのです。オトスコープという耳専用の内視鏡の画像を一緒に見ていくと、「どの程度ひどいのか」「きれいになったのか」がわかるので、最後まで一緒に治療に取り組めるようになります。
痛みや辛さを軽減できるように最大限の努力をしています。予防接種の注射でも細心の注意をしています。理想は注射されたことに気づかせないこと。おやつをあげたり一緒に遊んだりして、痛みをなるべく感じさせないようにしています。
手術では、作用機序の異なる複数の鎮痛剤を使い、痛みを軽減させる手法を実施しています。痛みが少なく回復も早いので、手術の5分後には歩き回れる状態です。当院の避妊去勢手術は日帰りで行っているのですが、お迎えのときに「思っていたよりもすごく元気で驚いた」と飼い主様に喜んでもらえるのが嬉しいですね。
腹部や胸部、目、関節、靭帯などさまざまな部位に対して画像診断は有効です。特に超音波検査は、麻酔を必要とせず、痛みがなく、リアルタイムの状況を把握できるため非常に重宝しています。
犬猫に共通して下痢や嘔吐の相談は多いですが、猫では特に腎臓病のセカンドオピニオンの相談が増えています。「血液検査で腎臓病と診断されて治療を続けているが良くならない」という子ですね。腎結石や尿管結石、腎腫瘍、加齢による腎臓病などはすべて腎臓の数値が悪くなる病気です。しかし、点滴で悪化させるものもあれば手術で治療可能なものもあります。血液検査だけではわからない身体の異常が、画像検査によって特定できるケースも多くあるのです。
嘔吐や下痢は一過性で治るものもあり、慢性的な症状でも6割は食事の変更で改善すると言われますが、体重が減っている場合は要注意です。超音波検査やレントゲン検査で、異物や腫瘍、腸閉塞などの病気が見つかることがよくあります。腫瘍の場合は組織を採取しないと確定診断はできませんが、どこの臓器に異常があるかがわかるだけでも「治療の道しるべ」になりますし、これまで不明だった原因が特定できると安心感にもつながります。
嘔吐や下痢は「何日続いたら病院に来るべき」といった明確な基準はありません。ぐったりしているか、食べられているかによっても異なります。飼い主様にしかわからない「なにかいつもと違う」ことを感じたら病院にいらしてください。
病気を治すことと、飼い主様の不安を払拭することを一番に考えています。一人ひとり時間をかけて診ているのでお待たせしてしまうこともありますが、ご不安な点は遠慮なくご質問ください。ホームページでは症例ブログも掲載しているので、同じような症状が自分の子に当てはまっていたら参考にしていただきたいですね。当院にご来院いただいた皆様に安心してもらえる病院を目指して、進歩する医療に後れを取らないように日々精進します。
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長年信頼を寄せられている皮膚科系疾患の治療に加え、ペットのエイジングケアにも力を入れています。
飼い主様だけでなく、地域の獣医師からも紹介先として頼りにされる、外科治療専門の動物病院です。
発症後の致死率は9割を超える猫伝染性腹膜炎(FIP)。豊富な治療実績を基に、難病から愛猫を救います。