國分 広光院長 メルどうぶつ病院 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.007
メルどうぶつ病院國分 広光院長
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恩師の教え。飼い主には必ずひとつ笑いを取ってリラックスさせる

―勤務先の動物病院で学んだことで、先生の治療方針や飼い主さんへの接し方などに生きていることはありますか?

飼い主さんが私の病院に来たときは、必ず楽しませようとしています。必ずひとつは笑いを取るのです。これは最初の院長の教えでもあります。病院はどこか閉鎖的なイメージがあって、誰もが不安や緊張にかられるものですよね。そこで「ペットに注射して、ハイ終わり」では飼い主さんの気持ちもほぐれませんし、不安にもなるものです。院長には「笑うことで飼い主さんをリラックスさせるんだ。診察で必ずひとつ笑いをとれ。必ず笑わせて帰せ」と言われました。その教えはスタッフ全員で実行しています。このほかにも最初の病院では看護師さんからも大事なことを教わりました。「先生、今の説明は分かりにくい」とよく注意されていました。確かに、駆け出しの頃はちょっと頭でっかちなところもあり、治療することを最優先にして専門的な言葉や薬の名前を挙げて説明する癖がありました。でも、それでは飼い主さんはもちろん、スタッフにも分からない。なるだけ聞き慣れたような言葉を使って説明するよう心がけています。

―滋賀の病院ではいかがでしたか?

滋賀では院長が「おもてなし」を大事にされていました。飼い主さんの不安を拭い、心に寄り添う治療をされていました。院長には「獣医師は飼い主さんの不安を取ってなんぼだよ」と教えられました。地域のホームドクターならそれは当たり前のことなのですが、それまでは気づいていなかったかもしれません。ここで培った「楽しく、分かりやすく、すべての飼い主さんに笑顔で帰ってもらいたい」という思いも看護師、受付と共有しています。というのも、飼い主さんに楽しく来てもらうと、動物たちにもここはイヤなところではないと思ってもらえるような気がします。

―そういうお気持ちを具体的に治療方針に生かしているところはありますか?

「診療の可視化」を心がけています。犬の場合は耳の病気が多いのですが、耳の中は獣医師しか直接見ることはできません。しかし「オトスコープ」(耳内視鏡)という器具を使い、モニターに映すことで飼い主さんにも鼓膜の状態や汚れ、病状を見てもらえるようにしています。なぜそうするかというと、ペットの病気は飼い主さんと一緒に治したいからです。耳の中が獣医師にしか見えなければ、飼い主さんには深刻さが実感できません。ペットの様子にとりたてて異変がなければ、勝手に大丈夫と判断して来なくなってしまうこともあります。それがいやなんです。顕微鏡で見ているものもモニターで確認してもらっています。

―ブログで病気のことや治療例をたくさん紹介されていますね。

開業して自分の病院を持つと、「ペットの病気を治す」という獣医師の仕事に専念していればそれでいいというわけではなく、地域の動物たちがみんな自分の患者さんかもしれないと思うようになります。そうすると余計に「なんとかしてペットたちを助けてあげたい」にもつながります。「今、入院している動物はなんとか元気にして帰してあげたい」と。こういう気持ちは日増しに強くなります。自分の治療で病気のペットが元気になったらテンションが上がるものですから、「写真を撮ってブログに上げていいですか?」ということになります。ブログに書くのは嫌いではないし、書いて悪いことは何一つないし、飼い主さんへの啓発にもなります。ブログを見て「うちの子も同じ病気かもしれない」と来てくれる飼い主さんも増えてきました。

―病気になる前の予防が大事だということで、院内掲示物やブログでも積極的に情報発信されていますね。ひと昔前と比べて予防できることは増えていますか?

たとえばSDMA検査という腎臓病の早期診断があります。以前は犬猫の場合、腎臓の機能の75%以上が失われないと発見できなかったんですが、SDMAだと40%で分かります。この検査を1年に1、2回やってもらえたら、犬だったら9.5カ月、猫だったら1年半くらい早く検出できるので、寿命を延ばすことにもつながってきます。こうしたものを利用して予防や早期発見できる病気は見付けてあげたいと強く思います。あと、猫はあまり外で放し飼いにすると、ウイルスや寄生虫をもらってくることがありますので注意してください。

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リラックスした雰囲気で。飼い主と三位一体で治療にあたる

メルどうぶつ病院

場所
栃木県小山市東城南2-37-12 MAP
電話
0285-39-7818
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 けが・その他

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