北川犬猫病院  後藤 慎史 院長 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.063
北川犬猫病院
  • 後藤 慎史 院長
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東武東上線ときわ台駅南口から徒歩5分、閑静な住宅街にある「北川犬猫病院」。現代的な外観や内装はカフェのようにモダンな雰囲気だが、元々は1951年開院という伝統を持ち、地域に信頼され続ける動物病院だ。なかでも皮膚科および耳科疾患の治療を得意とすることで知られ、全国から集まる皮膚や耳に悩みを抱えたペットと飼い主の期待に応えてきた。そして2019年に後藤慎史先生が院長に就任してからは、ペットのエイジングケアにも注力。人間を対象とした「日本抗加齢医学会指導士」という認定資格を取得し、その知見をペットに応用できるよう研鑽を続ける後藤院長に、同院の理念や取り組みについて伺った。(取材日 2024年8月2日)

長年培われた皮膚科系疾患の知見により、豊富な選択肢の提供が可能

― 貴院の特徴について教えてください。

当院は1951年に開院し、70年以上にわたり多くのワンちゃん・ネコちゃんの健康を支えてきました。さらに先代の三枝早苗院長になってからは、創業者の志を受け継ぎつつ皮膚科系疾患の治療に注力、九州から東北までの幅広いエリアから今も定期的に通われている飼い主様がいらっしゃいます。また、耳も大きな括りのなかでは皮膚に属するため、耳の治療も得意としてきました。現在では耳の内視鏡であるオトスコープを導入し、より正確な診断と的確な治療を実現しています。

― 皮膚や耳の疾患では、どのような症状が多いですか?

近年はアレルギー性の疾患が目立ち、なかでも多くの割合を占めているのがアトピー性皮膚炎や食物アレルギーです。生活環境や食生活の近代化による影響と考えられ、人間にも同じような傾向が見られるといわれています。飼い主様にお伝えしたいのは「執拗に舐めたり掻いたりという様子が3日続いたら、病院に連れて行ってあげてください」ということです。とくに耳科疾患において、犬や猫は耳道が長く、外見からは異常がわかりにくいので注意が必要です。そして、そのような皮膚科および耳科疾患からペットを守り、飼い主様からのご期待に応えることは獣医としての使命です。私は「アジア獣医皮膚科学会」の理事を務めており、常にペットの皮膚科系疾患に関するトレンドにアンテナを張りながら、病気への理解を深められるよう努めています。

― それらの実績や努力が、どのような強みにつながっているのでしょうか?

扱っている薬などは、どこの動物病院もほとんど同じだと思います。そのなかで当院の強みといえるのは、長年の実績により培われた豊富な知見を活かし、飼い主様に多様な選択肢を提供できることではないでしょうか。たとえば「これまで治療をしてきたけれどよくならなかった」と来院された飼い主様に対し、「では別の治療を試してみましょう」と幅広い提案ができるということです。
そして、そのベースにあるのが「正確な診断」です。正しく診断し、原因や症状に応じた間違いのない治療法を選択する。当院に受け継がれてきた皮膚科系疾患における膨大な情報と経験があるからこそ、そのような強みを発揮できると考えています。

0歳からのエイジングケア。早めの対応で老化を予防し、すこやかな毎日を

― 近年は皮膚や耳の治療に加え、エイジングケアにも力を入れているようですね。

私が院長に就任してから取り組み始めたのですが、きっかけは私の飼っているワンちゃんでした。「病気であれば治療することができるけれど、この子が加齢によって弱ったら私は何もしてあげられないのでは」という不安がよぎったのです。そこで、ペットよりも研究が進んでいる、人間の「日本抗加齢(アンチエイジング)医学会」に参加し、勉強を重ねました。現在当院では人間の抗加齢医学をもとに、手軽にお試しいただける各種サプリメントをはじめ、点滴・注射など10種類のエイジングケアを用意し、年齢や症状に応じたオーダーメイドのケアを提供しています。詳しくは、当院のホームページにてご確認ください。

― エイジングケアは何歳ごろから始めるのがおすすめですか?

私はエイジングケアを、加齢による様々な病気や変化に抗うワクチンのようなものと考えています。ですので、それこそ0歳からでも早すぎるということはありません。ビタミンやミネラルは年齢を問わず全身に好影響を与えますので、若いうちから始めることが非常に大切です。関節や腎臓、脳などを対象としたピンポイントのエイジングケアもありますし、すこやかな生活を少しでも長く送らせてあげるために、ぜひご検討いただきたいですね。

― 最後にメッセージをお願いします。

エイジングケアは定期的かつ継続的に行うことが効果的ですが、費用面の負担もあります。ですから獣医として、確かな根拠のあるケアを提供しなければなりません。そこで私は、人間を対象とした「日本抗加齢医学会」でエイジングケアについて学び、指導士資格を取得しています。人間の医療がマウスなどのデータから確立されているように、人間のエイジングケアをペットに応用できるところも必ずあるはずです。「いつまでも元気でいてほしい」という飼い主様の願いに少しでも貢献できるよう、これからも学びを怠らず精進してまいります。

ペットのため学び続ける、皮膚とエイジングケアのスペシャリスト

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住所
東京都板橋区南常盤台1-39-1
電話番号
03-3958-5370
最寄駅
ときわ台駅
アクセス
東武東上線ときわ台駅 南口より徒歩5分
駐車場
あり(5台)
診察動物
イヌ ネコ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他