重本 仁院長 王子ペットクリニック | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.009

腹腔鏡手術での犬猫の避妊手術
生殖器系疾患
腹腔鏡手術での犬猫の避妊手術
王子ペットクリニック
重本 仁院長
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内視鏡を用いた避妊手術は術後の回復が早く、当日退院が可能

―腹腔鏡を使用した避妊手術のメリットはどのようなことですか?

腹腔鏡を使用した避妊手術のメリットは、小さな傷口を3か所開けることで卵巣、子宮の摘出が可能なので身体への負担が少ないことです。麻酔の醒めも早く術後の回復が早いため、手術当日に退院できます。臓器を空気に触れさせないことも回復が早い要因です。
美的観点からも、大きく開腹をして手術をするよりも、1㎝以下の小さな傷だけで済むので飼い主さんからも喜ばれています。何より、手術を受けたペット達の回復が早いことや腹腔鏡手術の方が臨床的にも良いデータが出ているので、腹腔鏡を使用した避妊手術のメリットは大きいと考えています。

―手術の時間はどの程度かかるのでしょうか?

手術自体の時間は30分から1時間程度です。腹腔鏡による手術の場合は術後2時間程度で回復し、当日退院が出来ます。開腹手術でも手術の時間は変わらないのですが、回復するのに時間がかかるため当日退院をすることはほとんどなく、1泊入院をしてもらっています。
本人の性格によっても変わりますが、麻酔が完全に抜けて元気に自分で歩いたりご飯を食べたりするようになるまでの時間が腹腔鏡手術を行った場合のほうがかからないです。

―腹腔鏡手術は、通常の開腹手術ではできない検査も同時に行えると伺いました。

内視鏡を使用した手術では、子宮、卵巣以外のほかの臓器や血管の様子を観察できます。3つの傷口から腹腔内の様々な箇所を診ることができます。子宮や卵巣を切除したあと、出血がないことの確認はもちろん、他の臓器に異常がないかを観察することができます。
たとえば手術前の検査で肝臓の数値が高いことが判明している子でしたら、避妊手術と同時に同じ傷口から肝臓の一部を採取して検査することができます。腹腔鏡手術でなく開腹手術で行った場合では、子宮と肝臓は離れているため大きく開腹しないと肝臓が観察できません。膀胱結石の摘出を同時に行うこともあります。
小さな傷口3か所だけで、避妊手術と同時にほかの検査や手術ができることは大きいですね。

―内視鏡と開腹手術の費用面ではどのように違いますか?

避妊手術の場合ですと開腹手術に比べ少し高額になります。しかし術後の回復が早く同時にほかの臓器のチェックも行えますので、興味のある方はご相談ください。
避妊手術ではなく胆嚢摘出や副腎摘出手術の場合は、通常の開腹手術と同程度の費用です。

―どのような飼い主さんが内視鏡手術を選ばれるのでしょうか?

お腹に傷をつけたくない方や、少しでも痛みのない手術を探されている方が遠いところから来院されることもあります。当院をかかりつけ医とされている飼い主さんも避妊手術のご説明の際に興味も持って内視鏡を選ばれる方も多いです。
ただしどのわんちゃん、猫ちゃんでも腹腔鏡手術ができるわけではないので、まずは手術ができる状態であるかを診てどのような処置が適切か相談をしています。

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腹腔鏡手術での犬猫の避妊手術

王子ペットクリニック

場所
東京都北区豊島1丁目22-9 MAP
電話
03-3913-2500
診察動物
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診察領域
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