獣医を志したのは、ひとえに動物が大好きだったからです。子供の頃から犬を飼っており、漠然と獣医になる夢を持っていました。高校を卒業後、山口大学農学部獣医学科に進学し、外科学教室で学びました。大学では教授の助手をしながら見て学ぶ生活でしたが、卒業後に勤務した動物病院で、犬や猫をはじめ色々な動物の症例に出会って臨床経験を積み、約15年前に「みかさ動物病院」(現在は「ダクタリ動物病院八尾」に名称変更)を開業しました。
現在は、気軽にお越しいただける犬と猫を中心とした動物病院として、日々、多くのペットに囲まれています。子供の頃からの動物好きが高じて、この仕事を続けているのです。実は自宅でも犬2匹と猫9匹を飼っているんですよ。
常々、動物の心を読みたいと願いながらペットに接しています。「なぜこの症状が出たのか」という原因を探るために、ペットの体中をくまなく触診します。また、飼い主さんにこと細かくペットの日常生活や普段の様子を質問しますので、オーナーの方によっては驚かれることもありますよ。しかし、なるべく早く病気の原因を究明し診断を下すこと、そして適切な治療を行うことこそが、私ども獣医の重要な仕事だと思っています。そのためには、日頃のペットの行動や食生活などを詳しくお聞きする必要があるのです。
全てマニュアル通りの画一的な医療ではなく、それぞれのペットに合わせた治療や指導を行うようにしています。なによりも重視しているのは、ペットの幸せな生活、つまりQuality of Lifeを守ること。規則だらけの味気ない生活ではペットもストレスが溜まります。
たとえば、ペットの食事についての質問がよくあるのですが、私自身はペットフード以外の肉や野菜なども少量ならOKという考えです。もちろん、「味つけなしで生肉は避ける」というような基本的な約束事は守っていただきます。
「おいしいものを食べたい」、「散歩をしたい」、「飼い主と遊びたい」という欲求が満たされなければ、ペットは無気力で意気消沈した様子になり、心身ともに消耗してしまうことがあります。また、運動不足から肥満になる子も増えています。生活習慣や心理状態が健康に大きく関わっているのは、人間だけでなくペットも同じだと思います。
まずはペットと一緒に過ごす時間をもっと増やして、日頃から自分の愛犬や愛猫の様子をよく見てあげることが大切です。毛並みや水を飲む量、うんちの質などを毎日観察しているだけでも、ペットの調子の良し悪しがなんとなく見分けられるようになります。病気は早期発見が何より大切です。末期になってから病院に連れてきても、獣医師のできることは残念ながら限られていますから。
ペットの予防医学も大いに賛成です。5歳以上の子は半年おきぐらいに血液検査をしてあげることで、多くの病気を早期に食い止めることができます。当院では予約なしで検査を受けていただけます。血液検査の当日は朝ご飯を抜いて、午前中にお越しください。
動物と飼い主、家族みんなの幸せが本当の幸せ。ささいなことでも相談しやすい病院です。
猫専用病院、ウェルネスセンターとも連携。低侵襲手術から日常の悩みまでどんなときもご相談ください。
猫と飼い主様が安心して通院できるように、建物全体を猫専用として、リラックスできる環境を整えています。