救える命のために手を尽くす、供血犬のいる動物病院
血液系疾患患者のための輸血外来を設置。腫瘍や慢性疾患等のセカンドオピニオンにも積極的に対応します。
- クレア動物病院 大阪府大阪市天王寺区
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- 田中 誠悟 院長
目次
2000年に開業して早17年になります。子どもの頃から鳥が好きで、実家では小鳥だけでなくアヒルやアイガモも飼っていました。病院名は私のカルガモ好きが由来です。高校生、大学生の頃には、獣医師が経営するペットショップの卸問屋でアルバイトをしており、子犬・子猫だけでなく、インコ3万羽、ハムスター1万匹など様々な種類のペットを扱っていました。大学を卒業した後は文京区の病院で勤務医として働き、そこで「飼い主さん目線で診察することの大切さ」を学ばせてもらいました。その病院の院長先生には今でもお世話になっています。
「病気になったら行く病院」ではなく「病気にならない飼い方を伝える病院」でありたいと考えています。
病院は、医療を提案、提供する立場ではありますが、ペットの命に責任を持つのは飼い主さんご自身です。ですから、飼い主さんに「どうすれば自分のペットが元気に長生きするか」を考えてもらい、病気にならない飼い方を実践していただきたいですね。
当院では、初診で検査をあまり行わないようにしています。ペットとの信頼関係が出来上がっていない段階で無理に検査をすると、正しい検査結果が出ない可能性もありますし、ペットが怖がってケガをするリスクも考えられます。ですから、飼い主さんとペットとコミュニケーションを取り、信頼関係を築きながら、その子に合わせて検査や治療を行うようにしています。
飼い主さんやペットときちんと向き合う時間を確保して関係性を築き、より良い診療を提供するためです。また、当院は小さい病院ですので、猫とハムスター等、相性の悪いペット同士が待合室でトラブルになることを避けるためでもあります。
院内の作りはあえて自宅のような「病院らしくない」作りにしています。スリッパ履きであることは衛生面もありますが、友達の家に来たようなリラックスした気持ちで来院していただきたいという意図もあります。床は落下事故防止の柔らかなフロアマットを採用しています。
ペットショップから健康な子を選ぶ際には、犬でも小鳥でもまず抱っこをしてみて、「見た目よりずっしりと重みのある子」を探してください。お尻を見ることも大切です。お尻が汚れている子は消化吸収がうまくいっていない証拠です。
またペットを迎えたら早めに動物病院にいらしてください。ペットショップでも飼い方や買い揃えた方が良い物など教えてくれると思いますが、動物病院では「病気にならない飼い方」をお伝えできます。例えば小鳥では病気の予防として発情を抑制することは大切なことですが、ショップでよく売られているストラップは発情を促進させることもあるので付けない方が良いのです。信頼できる動物病院で飼い方を相談していただくのが良いでしょう。
小鳥を持つ時は、手全体で背中側から包み込むようにして、小指でお尻の穴、しっぽの付け根を軽く押さえ、薬指を添えて体を支えるだけで、ほとんどの子が動かなくなります。上3本の指は力を入れずに輪を作り、親指で耳付近を軽く抑えると体が完全に固定されます。手の平と鳥の背中の間に隙間があるように優しく包んでください。大きめの鳥や手が小さい方はタオルを使うのもおすすめです。胸を圧迫することなく持てるので、小鳥も飼い主さんのことを信頼して暴れなくなります。小鳥を迎えた後の診療ではこのようなことをお伝えしていますが、来院されていないご家族にも伝えるために、動画を撮影してご家庭で活用いただくのも良いですね。
10年20年と付き合っていける、ご自分にあった動物病院を見つけてください。大きい病院と小さい病院とでは、できることも異なりますし、飼い主さんが病院に何を求めるかによって、どちらの病院が合っているかも変わってきます。当院は小さい病院ではありますが、飼い主さんとペットとコミュニケーションをとり、複数の治療の選択肢を提示して、飼い主さんに選択してもらうことを大切にしています。病気にならない飼い方を提供し、より良いペットライフを楽しむお手伝いをしたいと思っております。
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血液系疾患患者のための輸血外来を設置。腫瘍や慢性疾患等のセカンドオピニオンにも積極的に対応します。
ペットと長く楽しく過ごせる治療を選択するために、高度な機器と技術で消化器型リンパ腫を診断します。
ペットにも起こる、腎不全と心腎関連症候群。細やかに状態を把握し、適切な治療を行う必要があります。