髙橋 誠之院長 ニュートン動物病院 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.005

整形疾患の内科的アプローチ
整形外科系疾患
整形疾患の内科的アプローチ
ニュートン動物病院
髙橋 誠之院長
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横浜市営地下鉄・上永谷駅から樹木が並ぶ広い遊歩道を5分ほど歩くとニュートン動物病院がある。日当たりのいい院内にはスタッフの笑顔が溢れ、地域の動物総合診療病院として、健康診断から外科、内科、予防医療、各種手術、心臓の専門診療まで、幅広く対応している。院長の髙橋誠之先生は整形疾患の治療に特に力を入れて取り組んでおり、高齢なペットの外科手術や麻酔に迷いを感じているオーナーに対して、外科・内科両面での検査・診断・治療を行い、サポート器具やリハビリ指導などのアドバイスも行っている。整形疾患に対して、手術の他にもできることがあることを知って欲しいと語る先生から整形疾患の内科的アプローチについてお話を伺った。(取材日 2016年10月26日)

外科手術や麻酔に不安を感じるオーナーに、手術をしない治療法を提案

―整形で内科的アプローチとは初めて聞きました

整形といえば外科、手術というイメージをお持ちだと思います。私自身も外科手術を行いますし、症例としては外科の方が多いのですが、ペットも年を重ねた子が増え、筋肉量が減っていたり、うまく立てなくなったり、歩けなくなったりしている子もいます。そういった子は手術のリスクが高く、手術を選択されないオーナーさんもいました。その姿を見ていて、外科手術だけでなく、もっとできることがあるのではないかと思っていました。その思いから様々な勉強を重ね、手術以外にも日常的なケアやリハビリといった負担の少ない治療法をオーナーさんたちに提案したところ、とても喜ばれることが多かったのです。ただ、決して外科を否定するわけではなく、外科が必要かを見極めて、外科と同時にそれ以外の選択肢を提供するという方向性で考えています。

―どのような経緯で内科的アプローチを取り入れられたのですか?

開業前に勤めていた病院では整形疾患を診ることが多かったのですが、手術は費用もかかるし、手術に踏み切れないオーナーさんもたくさんいました。その時に医師として提案できることが少なかった。それが医師として悲しかったということがあります。そして、動物も高齢化してきて、手術や麻酔に対して抵抗を持つオーナーさんが増えている実感があり、そのご要望に応えたい気持ちが強かったのです。膝や肩の整形疾患の子を抱いて、「もうこの子は歩いたり走ったりできないんでしょうね」と諦めてしまっているオーナーさんたちに、手術以外の選択肢を提案してあげたい。そして、その子を何とか立ち上がって、歩けるようにしてあげたいと考えて取り入れました。

―どのような患者さんに効果があるのですか?

当院では少しずつできることを拡げている最中ではありますが、体重10キロ未満を目安とした小型犬の関節トラブルに関しては、検査や治療、リハビリなどで効果が上がってきています。膝の前十字靱帯断裂や、半月板損傷が特に多い症例です。ある程度の高齢で後ろ足を引きずっていたり、片足に体重を乗せないようにしたりしていたら、多くは前十字靱帯断裂です。そして、肩の関節も高齢になるとトラブルが増えてきます。動物は痛みをなかなか表に出さないので、わずかでも何か兆候が見えたら、相談して欲しいと思います。少しでも早い段階の方が、できることは増えます。

―どのような患者さんに来て欲しいですか?

私は今、二つの方向で内科的アプローチを進めていきたいと考えています。一つは高齢の子へのケアです。10歳を超えて、前足が広がってうまく立てない子や、後ろ足を引きずるようになってしまった子たちを少しでも元気にしたい。関節を補助する装具を使うことで、完全に自然のようにはいかないかもしれませんが、立って歩けるようになる子もいます。お風呂やビニールプールで、ペット用のライフジャケットを使って、マッサージやリハビリをすることで効果が上がる子もいます。足を動かすことで、筋肉の萎縮を抑え、立てなくなったり歩けなくなったりする期間を1年でも2年でも延ばすことができれば、動物もオーナーさんも生活の質が上がると考えています

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整形疾患の内科的アプローチ

ニュートン動物病院

場所
神奈川県横浜市 港南区上永谷2丁目11−1 MAP
電話
045-847-3405
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット 鳥
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他

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