小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター 大竹 大賀 先生 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.039

犬の特発性てんかん~国際基準に準拠した診断と治療~
脳・神経系疾患
犬の特発性てんかん~国際基準に準拠した診断と治療~
小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター
大竹 大賀 先生
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てんかんの治療は続けることが大事。突然止めると悪化することも

― てんかんの治療方法について教えてください。

内科的治療を行います。治療の目的は、発作の回数を減らし生活の質を上げることです。複数ある抗てんかん薬の中から、その子にあった薬の種類や量を決定します。治療開始時や薬の用量を変更したときは、10日から2週間後に抗てんかん薬の血中濃度を含めた血液検査や身体検査を行い、安定してきたら半年に1回程度の通院となります。薬の種類が増えると動物も飼い主様も大変なので、1種類の薬でコントロールすることが理想ですね。獣医療では治験段階ではありますが、ヒトのように外科による治療も始まっています。

― 発作が起きたことがある子は全員治療が必要なのでしょうか?

「半年の間に2回以上の発作」や「5分以上続く発作:重積発作」「1日に複数回の発作:群発発作」「重篤な発作後兆候がある」「大脳に明らかな疾患がある」のいずれかがあることが治療開始の目安です。若齢ではじめて発作を起こした子の場合では、治療をせずに経過観察することもあります。てんかんは治療をしないと悪化しやすい病気なので、適切なタイミングで治療をスタートすることが大切です。

― てんかんの治療の際に気をつけていることはありますか?

図やイラストを描いたりヒトでの事例を伝えたりするなど、分かりやすい話を心がけています。抗てんかん薬は基本的にはずっと飲み続けないといけない薬ですが、投薬を急に中止してしまうと発作がより悪い状態になってしまうこともあります。治療を続けてもらえるよう、しっかりと検査や治療内容の相談をしています。また7歳以上の子では特に積極的に検査を行っています。中高齢では脳に病気があることが多く、はじめての発作だからと様子を見てしまった結果、脳腫瘍や脳炎が進行して治療が間に合わなくなることもあるのです。当院では開頭手術による脳腫瘍の治療も行っています。早期に治療を開始することで予後が良くなりますので、発作がありましたらご相談ください。

ドクターからのメッセージ大竹 大賀 先生

てんかんは症状に気づけないことや、気づいたときには激しい症状が出ており不安に思われることが多いと思います。ご不安がありましたら最寄りの獣医師にご相談ください。検査が必要かどうか、治療が必要かどうかの判断ができます。また、当院では椎間板ヘルニアに対する低侵襲手術(PLDD)や筋電図・神経誘発電図による神経筋疾患の診断も行なっております。神経病に悩む動物さんや飼い主様の助けになるように日々研鑽に努めています。

犬の特発性てんかん~国際基準に準拠した診断と治療~
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犬の特発性てんかん~国際基準に準拠した診断と治療~

小滝橋動物病院 新目白通り第2高度医療センター

場所
東京都豊島区高田3丁目20−11 MAP
電話
03-5958-5512
診察動物
イヌ ネコ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 東洋医学 けが・その他

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