亀山 康彦院長 亀山動物病院 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.026

犬の心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」検査と治療
循環器系疾患
犬の心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」検査と治療
亀山動物病院
亀山 康彦院長
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相模線香川駅から徒歩7分、落ち着いた雰囲気の住宅街を進むと亀山動物病院のクリーム色の建物が見えてくる。茅ヶ崎で開院して30年の歴史をもつ病院だが、最新鋭の設備を揃え心臓病の治療に力を入れる。僧帽弁閉鎖不全症は進行性の心臓病で、悪化すると肺水腫や血栓症など命に関わる症状が現れるため、早期に進行を食い止めることが重要だ。「飼い主に病気を理解してもらうことが獣医師の責任」と話す亀山康彦院長は、心臓のエコー検査に精通し、心臓の大きさや血流の測定結果から、治療のタイミングや使用する薬を見極めているという。「犬の一番の味方でありたい」と語る亀山院長に、心臓病の検査や治療方針についてお話を伺った。(取材日 2018年9月7日)

心臓病治療は早期発見、薬でコントロールして重症化させないことが大切

―亀山動物病院ではどのような心臓病の治療を行っていますか?

病気を進行させない治療を実施しています。僧帽弁閉鎖不全症は5段階のステージ(A・B1 ・B2・C・D)に分けられますが、「心雑音がある」とはじめて指摘されるのはステージB1、B2がほとんどで、この段階では臨床症状は出ていません。「 散歩からすぐに帰りたがる」「食欲が落ちた」などの症状が出ると ステージCまで進行しているかもしれません。この段階まで進行すると、肺水腫や高血圧症による血栓など命に関わる症状が生じるため、「肺水腫にさせない」「ステージCまで進行させない」治療が重要なのです。
当院ではICUや血栓を溶かす薬などを揃えているので重篤な子にも対応できますが、まずは重症化させないことが大事です。わんちゃんに苦しい思いをさせたくないのはもちろんですが、ステージが進行すると治療費が高額になってしまい、飼い主さんの経済的理由により治療の選択肢が少なくなってしまうという事情もあります。ですから、病気を早期発見し、安価なお薬のみでコントロールすることが、当院のような一次診療病院の役割と言えるでしょう。

―治療方針はどのように決定していますか?

飼い主さんに病気のことを理解してもらったうえで、治療方針の選択をしていただきます。心雑音がみられた場合、考えられる病気・現状・検査・治療法・余命・治療費など、飼い主さんに説明することは多岐にわたります。このような正しい情報がないと飼い主さんは治療方針を決定することができません。とは言え、こちらがいくら難しい言葉を並べて説明したつもりになっていても、飼い主さんが理解されていなかったら説明していないことと同義です。ですから、飼い主さんがしっかりと理解をして考えたうえで治療方針を選択してもらえるように、病気についてのオリジナル動画や検査画像をお見せするなど、分かりやすい説明を心がけています。
当院ではエコーやレントゲンなどの検査により、適切な治療開始時期や薬の種類を決定しています。しかし、ご家庭の事情や経済的理由で検査や通院が難しい方もおられることでしょう。そのような場合には、病気の進行に少しでも早く気づくために家庭での注意点をお伝えすることもあります。「治療をしないなら当院ではなにもできません」で終わりではなく、「Do my best」の気持ちで、現状でできるベストな方法を提案しています。

―印象に残っていること、心がけていることを教えてください。

一番印象に残っている子は決められませんが、病気になった子を助けられた時はいつも嬉しいですね。獣医療は日進月歩ならぬ日進日歩で進んでいます。10年前は治せなかった病気でも、検査機器の発達で早く診断がつくようになったり、よい薬ができて治療ができるようになったりしています。特に循環器の治療はまだまだ発展途上で、「1年前に最新と言われた治療法でも今はもっと良い治療法がある」という分野です。1匹でも多くの子に元気でいてもらうために勉強を続けています。

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犬の心臓病「僧帽弁閉鎖不全症」検査と治療

亀山動物病院

場所
神奈川県茅ヶ崎市香川2丁目20−13 MAP
電話
0467-52-9067
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気

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