奥村 聡基先生 パーク動物病院 | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.020

口から始まる「病気の予防」
歯と口腔系疾患
口から始まる「病気の予防」
パーク動物病院
奥村 聡基先生
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飼い主と共に歯の温存を目指す。人間と同じレベルの歯科治療を動物にも。

―パーク動物病院の歯科治療の特徴を教えてください。

ホームケアを重視しています。当院では安易に抜歯をせず歯を温存することに注力していますが、いくら処置に成功しても家庭で十分にケアができないと歯周病は再発してしまいます。ですから、飼い主さんとどこまでホームケアができるのかを相談して、家庭でのケアが難しい状況であれば抜歯を提案するケースもありますね。
また、治療の際には飼い主さんに分かりやすいように歯の状態を可視化しています。ブラックライトや試験紙といった道具を用いることで、口内の細菌や歯石、歯垢の量が目に見えるようになります。
技術面では歯内治療や歯周外科治療を積極的に取り入れています。きっかけは、親戚の(人間を診察する)歯科医師に処置を見せてもらったことでした。「獣医療と人間の医療ではこんなにも違うのか」と衝撃を受けたのです。現在は、獣医師向けだけでなく、歯科医師向けの学会や実習にも積極的に参加して技術を磨いています。

―歯の温存治療に力を入れているのですね。

ペット用のドライフードであれば歯を失っても食べられるので、「悪くなった歯は抜歯されやすい」のが獣医療の実情です。しかし、歯の役割を考えると、「食べる」だけではなく「噛む」ことにも意味はあります。おもちゃを噛む遊びや引っ張りっこ遊びが好きなワンちゃんにとっては、「噛む」ことは楽しく嬉しいことなのです。また、歯がなくなると顔つきが変わってしまうというデメリットも。前歯がなくなると舌が出やすくなり、唇を支える犬歯がなくなると垂れた顔になってしまいます。ですから、機能的には抜歯に問題がなかったとしても、飼い主さんと動物自身のためにも、なるべく歯を温存してあげたいですね。

―印象に残っているエピソードはありますか?

折れた歯が細菌感染を起こして歯根が化膿し、眼の下に穴ができてしまったシェパードの子が印象深いです。抗生剤の投与を半年以上続けた末の転院でした。このケースでは抜歯をすることが一般的ですが、当院で歯の神経を取り除き折れた部分を修復した結果、完治をさせることができました。治療の1週間後に飼い主さんから、「穴が塞がった」と報告をいただいた時は嬉しかったですね。治療後にはホームケアもしっかりとされていて、現在は溶けてしまった骨も再生しています。

ドクターからのメッセージ奥村 聡基先生

当院では予防獣医療を重視して診察をしていますが、特に歯科では家庭でのケアが大切です。歯周病は全身への病気の引き金にもなるので、飼い主さんと一緒に治療に取り組みたいと考えています。 動物たちが健康に過ごすためにどうすれば良いかをお伝えすること。それが私たちホームドクターの役割です。困ったことがあったときには、飼い主さんだけで判断せず、何でもご相談ください。定期的に獣医師と一緒に全身をチェックして、その子の健康を守っていきましょう。

口から始まる「病気の予防」
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口から始まる「病気の予防」

パーク動物病院

場所
愛知県安城市大山町1丁目12−26 MAP
電話
0566-75-4111
診察動物
イヌ ネコ ウサギ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他

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