萩森 健二院長 かもがわ動物クリニック | ドクターズインタビュー

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頼れる獣医が教える治療法 vol.018

犬と猫のがん治療。標準治療と緩和的治療
腫瘍・がん
犬と猫のがん治療。標準治療と緩和的治療
かもがわ動物クリニック
萩森 健二院長
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手術、抗がん剤以外の選択肢。身体への負担が少ない免疫細胞療法と温熱療法

―免疫細胞療法について教えてください。

犬猫の患者さん自身から採血した血液中の免疫細胞を培養して、患者本人に戻す治療法です。リンパ球や樹状細胞といった免疫細胞を増殖・活性化させて投与することで、抗腫瘍効果が期待できます。免疫細胞療法のメリットは、「患者本人の細胞を投与するので身体への負担や副作用が少ない」ということです。
免疫細胞療法は他の治療との相性が良いので、補助的に使うことが多いですね。手術後に抗がん剤に代えて使用したり、温熱療法との併用で使用したりします。

―温熱療法とはどのような治療ですか?

がんが熱に弱い性質であることを利用した治療です。がんは43度以上の熱で一定時間温めると、徐々に細胞が死滅していきます。温熱療法には、直接熱を加えて壊死をさせるものや、レーザーと抗がん剤を併用して使うもの、身体を温めて免疫力を上げるものなど、様々な治療があります。どれも副作用が少なく、繰り返し治療が行えるのがメリットです。また、熱を与えた患部の周りの免疫が活性化されるので、免疫細胞療法との相乗効果が狙えるという特長もあります。

―印象に残っているエピソードを教えてください。

口腔内メラノーマが原因でご飯が食べられなくなった子を治療した時のことが印象深いですね。ご飯を食べるのが好きなワンちゃんで、飼い主さんから「もう一度自分でご飯を食べられるようにしてあげたい」と、ご相談をいただき、当院でがん治療を行いました。結果としては、温熱療法によりがんが小さくなり、亡くなる3日前まで自分自身の口でご飯を食べさせてあげられました。
がんは残念ながら完治しないこともある病気です。だからこそ、がん治療では「飼い主さんが何を求めているか」を大切にしています。メラノーマの子のケースでは、「自分の口で食べさせてあげたい」という目的を達成し、飼い主さんから感謝の言葉をいただくことができました。治療の目的は飼い主さんによって異なるので、しっかりと話をお聞きするようにしています。

ドクターからのメッセージ萩森 健二院長

犬や猫のがん治療で一番重要なことは、ホームドクターと腹を割って話すことです。「このような治療をしたい」「このように過ごさせてあげたい」など、飼い主さんご自身が求めていることを率直に話してください。セカンドオピニオンとして他の先生の話を聞くのも、僕は良いと思っています。「今の病院に悪いかな」と思われるかもしれませんが、大事な命ですから、やれることを行うのは当たり前です。その子のために何ができるのかを一緒に考えていきましょう。

犬と猫のがん治療。標準治療と緩和的治療
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犬と猫のがん治療。標準治療と緩和的治療

かもがわ動物クリニック

場所
京都府京都市北区小山西花池町30-1 MAP
電話
075-468-1428
診察動物
イヌ ネコ ウサギ フェレット
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他

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