篤史先生:個々の動物を最期まで診療したかったからです。勤務医の立場だと、赤ちゃんの時から、大人になり、歳をとって看とるまでは中々おつきあいできません。一生を通じて長く付き合っていけることは、開業の大きな魅力です。また、夜間や休日であっても、自分たちの時間が許すかぎり、対応することができます。勤務医時代、夜に救急に行かれた、急変して不安な想いで朝を待っていたという患者さんに、悔しい思いをしてきました。現在は、夜間や休日でもできる限りの対応ができるようになり、こちらの不安も少し解消できました。院長というプレッシャーは大きいですが、やりがいも大きく、毎日身の引き締まる思いです。
まき先生:アットホームな空間づくりです。動物たちにも飼い主さんにも居心地が良く安心できる場所と感じてもらえるように、ナチュラルな素材を使った内装に統一し、病院らしくない明るく開放的な空間にしました。
外観の入りやすさに加えて、実際の“敷居の低さ”にもこだわっています。何でも気軽に話していただける関係を一から築いていくことに力をいれたいと思っています。金額がネックになって治療に踏み切れない飼い主さんも多いです。言いにくいことでも言っていただき、一緒にベストな治療を模索していければと思います。
篤史先生:以前の勤務先は、個人の病院ではやらないような難症例の手術も積極的に手掛けるスキルの高い病院でした。様々な症例に触れる中で、高度で幅広い治療技術を身につけることができたと思います。それをこの地域の動物たちに還元していきたいと思っています。
獣医療の世界では、難しい病気や手術になると、より専門的で高度な治療ができる二次診療病院へ引き継ぐことが多いのですが、そうした医療機関は遠方にあるため、地方に暮らす飼い主さんにとっては受診や通院のハードルがどうしても高くなってしまいます。また、予期せぬ病気や怪我で待ったなしの治療になるケースや今すぐ処置をしないと生死にかかわるといったようなケースもあります。すべての飼い主さんが二次診療病院の恩恵を受けられるわけではありません。私は、二次診療病院への連携はもちろんですが、「地域のホームドクターだから治療はここまで」と簡単に線引きせず、診療技術向上のための努力を続けることで、ひとつでも多くの症例に対応できる診療体制を整えたいと考えています。
まき先生:動物に関する些細なお困りごとの相談、例えば、ムダ吠え、甘噛みといったしつけに関すること、去勢や避妊に関するご相談やフードの選び方や与え方などのご相談もよくいただきますね。飼い主さんの疑問に答え、不安を解消することも獣医の大切な役割です。当院は、決して敷居の高い病院ではありませんので、定期検診やフィラリアのお薬の受け取り時、あるいは特に用事がなくてもお散歩のついでなどに立ち寄って気軽にご相談いただければと思います。飼い主さんとお話をする機会が多ければ多いほど、動物たちの性格を把握でき、その子に合わせた的確なアドバイスができます。
こすもす動物診療所
見落とさないための丁寧な診察。院長常駐で夜間診療にも対応している、清潔感あふれる動物病院です。
超音波は痛みのないリアルタイムの体内が分かる検査。診療の可視化で飼い主と三位一体の治療につなげます。
治療可能な病気はすべて治してあげたい。予防から内視鏡手術まで対応するホームドクターです。