最も多いのはやはり病気ですが、飼い方、トラブル、動物に原因する悩みなど、さまざまなご相談を受けます。
病気に関しては、季節によってご相談の内容が変わってきます。冬は風邪、春は狂犬病やフィラリア、夏は食中毒や皮膚病ですね。人間と同じく、動物も季節の影響を受けるのです。飼い方は、子ども達から聞かれることが多いです。音や匂いなど、動物を飼われていない近隣の方とのトラブルも多発していますね。以前は交通事故や咬傷、つまり動物に噛まれたというご相談も多かったです。
また、ご質問に答えるだけでなく、時には指導をさせていただくこともあります。中には、動物を可愛がりすぎてしまう飼い主さんがいらっしゃるのです。いくら可愛くても、欲しがる物を何でも食べさせては体を壊してしまいます。もちろん飼い主さんのお考えですから無理強いはしませんが、時間をかけて指導を続ければ、意識を変えることはできるのです。
最近注意しているのは、ネット上の情報ですね。もちろん動物に関する正しい知識も得られますが、ネット上には間違った情報もあふれています。人間は、文字に起こされると正しい情報だと錯覚してしまいがちです。ネットを鵜呑みにしてしまう方も多いのですが、「それは違うよ」と指摘し、正しい知識を教えることも我々の務めだと考えています。
先ほど申し上げたように私は動物が多い家で育ちましたので、動物病院に行くことも時折ありました。その度に気がかりだったのが、料金がわからないことです。きっと、動物病院を訪れる時に誰もが思うことですよね。医療では決まった料金設定をすることはできませんが、やろうと思えば目安はつけられます。ですから皆さんの不安を和らげるために、目安となる料金をお出ししているのです。
明朗会計をすれば、料金はそれほどかからないものです。例えば初診料600円というのは、事務費と診察券の製作費です。それに、人間は保険の都合で再診料がかかりますが、動物の場合は必要ありませんよね。そうやって計算した結果、自然とこの料金になったのです。
診療の際は入院費や検査代がかかりますが、こちらも最低限の料金設定にしています。例えば、検査代は1項目400円が基本料金ですね。これは、いい治療をするためです。医療は命を扱う仕事ですから、勘で治療するわけにはいきません。しかし、検査のデータがないと正確な診断ができなくなってしまうのです。最近は皆さん積極的に検査を受けてくださるようになりましたが、一昔前は「高いから検査はしなくていい」という飼い主さんもいらっしゃいました。そこで、実費の料金もできる限り安くしたのです。
背景にあるのは、動物を飼ってほしいという思いです。動物が生まれるのは自然なことですし、生まれた命は誰かが面倒を見なくてはいけません。しかし、「お金がかかるから動物を飼うのはやめよう」ということになると、生まれた命が行き場をなくしてしまいます。そこを支えるために、飼い主さんに負担のかからない料金で獣医療を提供したいというのが私の考えです。
マイスター動物病院
夜間でも相談から予防接種、皮膚科の治療まで対応可能。CT完備で腫瘍にも強い、かかりつけの獣医です。
0.5次診療とメディカルトリミングで病気を予防。ワンちゃんやネコちゃんの健康をサポートします。
国内有数の専門医による皮膚科と腫瘍科の専門診療。希少・難治性疾患にも対応しています。