森 勇雄院長 メイプル動物病院 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.029
メイプル動物病院森 勇雄院長
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合併症のリスクを低下させる、最新機器と技術。リハビリも重要な治療

―メイプル動物病院の特徴を教えてください

さまざまな整形外科疾患に対応するために、海外から最新の設備や技術を取り入れ、特殊な手術まで実施できる体制を整えています。私が最新技術にこだわるのは、手術による合併症のリスクを下げるためです。開業当初は従来の方法で手術を行っていましたが、小型犬のとう尺骨(前腕にある2本の細い骨)の骨折治療では、手術が成功しても骨がくっつかないことや溶けてしまうことがわずかですがありました。解決方法を追求した結果、最新機器やその機器を使いこなす技術の必要性を痛感。それ以来、欧米の機器や器具を積極的に導入し、私自身も海外での技術研修に参加しています。

―整形外科疾患について教えてください

よくある整形外科疾患には、前十字靭帯断裂と脱臼が挙げられます。
前十字靭帯断裂は犬に多い疾患です。加齢によって膝の靭帯が変性して切れてしまうケースや、若い年齢では激しく動きまわることで部分断裂する場合もあります。片足をひきずっているなど、ワンちゃんに後ろ足の跛行(はこう)が見られる場合は、前十字靭帯断裂が可能性として考えられますね。
一方、脱臼は骨や関節が本来の位置から外れてしまう疾患です。中でも膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼はとくに多く、膝のお皿が内側か外側に脱臼し、重症化すると骨格の変形や関節炎の悪化につながります。次に多いのは、足の付け根が外れる股関節脱臼。また最近では、肩関節脱臼の患者さんも増えています。

―どのような治療を行っていますか?

前十字靭帯断裂は、手術による治療を行います。小型犬は人工靭帯を用いて修復する手術(ラテラルスーチャー法)、脚力の強い中・大型犬の場合は、TTA(脛骨粗面前進化術)もしくはTPLO(脛骨高台部水平化術)を実施します。TTAとTPLOはいずれも骨にインプラントを埋め込み、膝関節にかかる力を安定させる最新の手術法です。
脱臼の治療は、部位によって手術か保存療法を選択します。膝蓋骨脱臼の手術はグレード2以上が基本とされていますが、当院ではグレードのみでの判断は行いません。万一、合併症がでてしまうと手術前よりも状態が悪くなる可能性があるからです。さまざまな角度から検討を行い、患者さんごとに最適な治療方法を提案するようにしています。
またリハビリも術後の回復と合併症予防に欠かせない、大切な治療です。手術後はできるだけ早くリハビリを開始し、ご自宅で取り組んでいただくための指導も行っています。

―最後にメッセージをお願いします

幼少の頃に病気で亡くなったペキニーズを見送るときに、私は何でも治せるブラックジャックのような獣医師になると決心しました。あの頃に目指した医師にはまだほど遠いですが、整形外科においてはどんな疾患にも対応できる医師になりたいと思っています。
骨折や脱臼などの治療はもちろん、診断や治療の選択肢を求める意見を聞くセカンドオピニオンもお受けしていますので、ぜひご相談ください。整形外科における専門的な視点からワンちゃん、猫ちゃんにとってベストな治療をご提案します。

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最新の機器と先進的な技術で骨折や脱臼などの整形外科疾患を治療

メイプル動物病院

場所
京都府京都市上京区中務町928 MAP
電話
075-821-1055
診察動物
イヌ ネコ ウサギ ハムスター フェレット モルモット
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 けが・その他

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