江本 宏平院長 往診専門あさくさワンニャン保健室 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.015
往診専門あさくさワンニャン保健室江本 宏平院長
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飼い主の心も助けるターミナルケア。残された時間をより良い時間にしていく

―ターミナルケアとはどのようなものでしょうか。

「ターミナル期」とは、病気が進行して治療に反応しなくなってしまった状態を指します。「末期の腫瘍」「発作が止まらない」「ずっと吐いてしまう」などのケースはターミナル期と言えるでしょう。
ターミナルケアは完治を目的とした治療ではなく緩和ケアです。「残された時間をその子自身と飼い主様にとって良いものにしていく」ことがターミナルケアです。ターミナルケアを行うことで必ずしも余命が伸びるわけではありませんが、残された時間のQOL(生活の質)は高めることができます。
最期をどう過ごさせてあげたいか、それは飼い主様によって異なります。最大限の医療を受けさせたいと思う方もいますし、好きなものを食べさせてあげることを優先させたい方もいます。「この子にとっての幸せとはなにか」を一緒に考えるので、決して飼い主様を一人で悩ませることはありません。

―ターミナルケアでは、どのような診察をされていますか。

一番大切なことは、飼い主様からお話をお伺いし、現在の状況と問題点を整理することです。ターミナル期の子を抱える飼い主様の中には、日に日に弱っていくわが子を見て、何もできない自分に絶望をされている方が多くいらっしゃいます。相談する相手もおらず、すべての責任をご自分だけで抱えてしまっているのです。
そのような状況下で、まずはその子の現状と今後の経過をお伝えし、飼い主様が感じている課題への対応方法を考えていきます。痛みや吐き気といった苦しみは緩和させてあげることができますし、発作が起きたときの対処法もお伝えできます。飼い主様が一人で抱えていた悩みを一緒に考えることで、飼い主様の負担と精神的ストレスも軽減することができれば理想的ですね。
ターミナル期の子は残された時間が少ないので、1日1日が飼い主様が最愛のペットとの思い出を刻む大切な時間です。後悔のないように、どんな些細なことでも疑問を残さず、何でも聞いてもらえればと思います。状況によっては1日に2回訪問することもありますし、緊急時に備えて夜間でも繋がる電話番号をお伝えすることもあります。飼い主様とその子にとって、より良い時間が過ごせるようにサポートをさせていただきます。

―印象に残っている患者さんはいますか?

中型犬の雑種の子にターミナルケアを行った時のことが印象深いですね。初めて呼ばれた時には発作を起こして痙攣をしていたのですが、処置をして2時間ほどすると、自力で立ち上がりご飯を食べられるほどに回復しました。その姿を見て安心した飼い主様が泣き崩れてしまったのです。僕を呼んだ時には、安楽死をしてもらおうと考えていたとのことでした。誰にも相談できず、安楽死を考えてしまうほどに追い詰められていたのですね。その子は徐々に歩行が難しくなり、感覚も鈍くなっていきましたが、最期まで自宅で生活することができました。最期の日は元気に起き上がってお母さんの手からご飯を食べ、自分のお気に入りのソファーに移動して眠るように亡くなったそうです。最期にお母さんに「ありがとう」と伝えていたのでしょうね。
「ターミナル期の子に対して何ができるか」は難しい問題です。しかし、痛みや苦しみは薬で軽減できますし、飼い主様の愛情も伝えることができます。感覚が鈍ってしまい、なでられていることすら分からなくなっている子であっても、強く抱きしめれば伝わります。飼い主様の精神的負担を少しでも減らし、一緒に何ができるかを考えていきたいと思っています。

―最後に飼い主さんへのメッセージをお願いします。

動物を通院に連れていくことができない状況であっても、一人で悩まないでください。往診ではご自宅にお伺いし、飼い主様に合った診療プランをご提案します。生活リズムにより一般的な治療が難しい場合や、動物病院に連れて行けないペットに対しても、往診で提供できる治療は多くあります。
ターミナルケアでは、飼い主様とペットにとっての幸せが何であるかを一緒に考えていきたいと思っています。往診での診療プランは一つではありません。飼い主様にとって最適な方法をご提案しますので、「診てもらいたいけれども連れていくことができない」と悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。

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往診専門動物病院と緩和ケアの在り方

往診専門あさくさワンニャン保健室

場所
東京都台東区松が谷3-12-4マスヤビル5F MAP
電話
03-6315-8048
診察動物
イヌ ネコ
診察領域
歯と口腔系疾患 眼科系疾患 皮膚系疾患 脳・神経系疾患 循環器系疾患 呼吸器系疾患 消化器系疾患 肝・胆・すい臓系疾患 腎・泌尿器系疾患 内分泌代謝系疾患 血液・免疫系疾患 筋肉系疾患 整形外科系疾患 耳系疾患 生殖器系疾患 感染症系疾患 寄生虫 腫瘍・がん 中毒 心の病気 けが・その他

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