長 哲院長 ちょう動物病院 | ドクターズインタビュー

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街の頼れる獣医たち vol.009
ちょう動物病院長 哲院長
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数値データと画像診断で、循環器疾患の状態を飼い主様にも分かりやすく説明

―循環器疾患を専門とされているのですね。循環器の病気はどのようなものでしょうか。

循環器疾患とは心臓と血管の病気です。犬では僧房弁閉鎖不全症、猫では肥大型心筋症が多く起こります。
「心臓に雑音がある」という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、それも僧房弁閉鎖不全症で起こる症状の一つです。高齢になると、血液を送り出す時に開いたり閉じたりする心臓の弁が変性してしまい、ピタッと閉じなくなることで血液が逆流し、雑音が聞こえるようになります。
猫の肥大型心筋症では、心筋が厚くなることで血液が送りにくくなり、血栓ができやすくなります。
犬でも猫でも、飼い主様が病気に気づくきっかけとして多いのは、活動性がなくなってきたことです。わんちゃんの場合は日頃から運動をする機会が多いので、「散歩中に疲れやすくなった」「家でおとなしい」など、早いタイミングで飼い主様が気づくことが多いですね。猫ちゃんでは、特に普段からおとなしい子や調子が悪いことを隠す子の場合は、発見が遅れるケースもあります。
症状が出る前に健康診断などで聴診により疾患を発見できることもある一方で、呼吸困難など症状が悪化してしまった後では検査が難しい疾患もあるので、定期的に病院にいらしていただきたいと思います。

―心雑音が聞こえたらすぐに治療をするのでしょうか。検査はどのようなことを行うのですか?

心雑音が聞こえたからといってすぐに治療を開始するわけではなく、まずは検査をして心臓の機能がどの程度落ちているかを調べます。心電図による不整脈のチェック、レントゲンによる肺と心臓の大きさや病変の確認、血圧測定など、検査の項目は様々です。なかでもエコー検査は一番データとしての有用性が高く、心臓の壁の厚さや動きに加えて、血液の流れも見ることができます。
これらの検査をした結果として心機能に問題がなければ、心雑音があっても薬を飲まずに経過観察をすることもあります。他院では心雑音が聞こえるとすぐに薬を処方されるケースもあるようですが、「飲まなくてよい薬を飲んでいる」「薬の量が合っていない」ということもあり得るので、当院では検査を念入りに行っています。

―検査結果についてどのようにお話しされていますか?

数値データを飼い主様にお渡しして説明をしています。レントゲンやエコーといった画像診断も飼い主様と一緒に見ることができますので、エコーを見ながら「ここの弁が閉じきっていない」や「心臓の壁が何ミリあり通常より厚い」といった専門的な内容を分かりやすく説明することができます。心臓が悪い場合には半年に1回ペースでの検査をお勧めしていますが、前回と比較したデータもファイルにまとめてお渡しをしています。
また、検査結果をもとに薬の種類や量を決定しています。データに基づいて「この数値になっているからこの薬を飲みましょう」とお伝えすることで、飼い主様に納得して治療に参加していただけるので、経過も良いのです。
わんちゃん猫ちゃんは自分の症状を言葉で話せないので、数値で評価するしかないという点もあります。「食欲」や「咳の回数」の変化は飼い主様も分かりますが、心臓の機能自体の評価は検査をして数値化しないと判断が難しいことが多いのです。

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